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口腔のために ― お口の病気と治療の選び方

口腔のために ― 3つのページでお話しします
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お口の病気は、1つではありません

「口が痛そうなんです。口内炎でしょうか」「歯石を取るように言われたけれど、麻酔が心配で」「抜歯を勧められました。本当に抜かないといけないのでしょうか」

お口のご相談では、病名よりも先に、こうした迷いを伺うことがほとんどです。

ひと口に「お口の病気」と言っても、その中身はさまざまです。そして、ネコさんとワンちゃんでは、なりやすい病気がかなり違います。 ネコさんには、歯が溶けていく「歯の吸収病巣」が多く、治りにくい「慢性歯肉口内炎」のような、ネコさん特有の病気もあります。ワンちゃんでは、歯垢から歯石、歯周病へと進む流れが中心になります。

ネコさんのお口の病気は、互いに関わり合いながらも、基本的にはそれぞれ独立した病気です。歯周病の手当てをしていれば、吸収病巣や口内炎も防げる、というわけではありません。どの病気なのかを知ることが、手当てを選ぶ第一歩です。

ネコさんとワンちゃんのなりやすい病気の比べ表。歯周病はどちらもいちばん多い。歯の吸収病巣はネコさんに多く、ワンちゃんもレントゲンでは多い。慢性歯肉口内炎はネコさんに特有。お口の腫瘍はネコさんは扁平上皮癌が7〜8割、ワンちゃんは悪性黒色腫など。乳歯が残るのは小型犬に多い。好酸球性肉芽腫はネコさんの唇・あご・口の中

このページでは、ネコさん・ワンちゃん・フェレちゃんに多いお口の病気と、歯が折れたときのこと、そして歯石除去や抜歯のメリット・デメリットをお話しします。歯周病のしくみや、歯垢が歯石に変わるまでのことは、「お口で起きていること」のページでお話ししています。

第1章 ネコさんに多いお口の病気

歯周病

ネコさんでいちばん多く記録される病気が、歯周病です。歯ぐきの炎症は若いうちから始まり、英国の研究では、獣医さんが歯肉炎を見つけた割合が、1歳未満で24.5%、5〜6歳で56.3%でした。

ネコさんは、痛みがあっても食べ続けます。においや痛がる様子がはっきりするころには、かなり進んでいることが少なくありません。しくみと進み方は、「お口で起きていること」のページでお話ししています。

歯の吸収病巣 ― 歯が溶けていく病気

歯の吸収病巣は、ネコさんに多い、歯そのものが根元から溶けていく病気です。以前は「破歯細胞性吸収病巣(FORL)」とも呼ばれていました。

本来、子猫の乳歯が抜けるときには、歯を溶かす細胞(破歯細胞)が働いて、乳歯の根を溶かします。この細胞が、大人の歯(永久歯)にまで働いてしまうのが、吸収病巣です。なぜそうなるのかは、まだ分かっていません。

  • どれくらい多いか
    調べ方で大きく違い、飼い猫の27〜72%とされる。年齢とともに増え、10歳前後で飼い主さんが気づくことが多くなるが、4〜5歳で強い症状が出る子もいる。
  • ワンちゃんにも起こる
    歯科用のレントゲンで調べると、高齢のワンちゃんの半数以上に見つかる。多くは歯が骨に置き換わっていく型で、ネコさんのような強い痛みは出にくい。
  • 見た目
    歯と歯ぐきの境目に穴があき、その穴を埋めるように、ピンク色の歯ぐきが盛り上がって見える。歯ぐきの縁が赤い。歯が欠けたり、根元から折れたりする。吸収病巣のある歯に、大きな歯石がついていることもある。
  • しぐさ
    片側だけで噛む、口を触られるのを嫌がる、よだれ、食べこぼし。病巣に触れると、顎をカクカクと震わせる。
  • 痛み
    人の虫歯と同じように、神経に近づくほど強く痛む。自然に治ることはない。

歯みがきでは防げません。 歯石を取る処置でも、吸収病巣ができるのは防げません。原因が分からないため、いまのところ、確かな予防の方法は見つかっていません。

「キャットフードのビタミンDが歯を溶かす」という説を目にすることがあります。けれど、これは1つの研究で、吸収病巣のある猫の血液中のビタミンDがやや高かったことから生まれた仮説で、その後の研究では確かめられていません。

治療は、抜歯が基本です。溶け方の種類によっては、歯の頭(歯冠)だけを切り取り、骨に置き換わりつつある根は残す方法が選ばれることもあります。どちらにするかは、歯科用のレントゲンで決めます。穴を詰めて残す治療は、溶けるのが止まらないため勧められていません。

溶けた歯から神経が出たり、折れた根が歯ぐきの中に残ったりすると、そこから強い炎症が起き、歯肉炎や口内炎を悪くします。吸収病巣がはっきりしているなら、元気なうちに、麻酔の危険を背負ってでも解決しておくほうが安心、というのが当店の考えです(第6章)。

慢性歯肉口内炎 ― ネコさんに多い、治りにくい口内炎

口内炎は、お口の粘膜の炎症をまとめて呼ぶ言葉です。その中で、ネコさんに特有の、治りにくい口内炎が、慢性歯肉口内炎です。歯ぐきだけでなく、頬の内側や、喉の手前の両脇まで、真っ赤にただれます。以前は、難治性口内炎、リンパ球形質細胞性歯肉口内炎などとも呼ばれていました。奥(喉の手前)まで炎症が及んだものを、口腔後部口内炎(尾側口内炎)と呼ぶこともあります。

強い痛みをともない、自然に治ることはありません。 ネコさんは痛みにとても弱く、小さな口内炎でも、痛みで食べられなくなることがあります。

気づくきっかけ

慢性歯肉口内炎では、こんな様子が見られます。

  • 歯ぐきや、奥歯の奥から喉にかけての赤み・腫れ・ただれ
  • よだれが増える。よだれに血や膿が混じる
  • 粘りの強い「硬いよだれ」がつららのように垂れる。よだれを引きずって歩く
  • 硬いよだれがお口にたまり、ごはんを飲み込めない、押し出してしまう
  • 口臭、お口のねばつき
  • 好き嫌いが増える、食べたいのに食べられない
  • ごはんに近づくのに、口をつける直前でためらう
  • 首から上を触らせない。毛づくろいをしなくなる
  • お口のまわりがいつも汚れている
  • 前足の手首の内側が汚れて、濡れている(お口を前足で拭うため)
  • あくびや水を飲むときに、痛みで飛び上がって逃げる
  • 痛みを取ろうと、お口のまわりを前足でこする
  • ごはん(食器)を見るだけで怖がる
  • 口が閉じられない、顔つきが変わる
  • 長く効くステロイドの注射の効く期間が、だんだん短くなる。抗生剤が効かない、効いても続かない

こうした様子は、歯周病や歯の吸収病巣でも見られるため、外から見ただけでは見分けがつきません。

どれくらい多いか

調べた集団で、まったく違います。一般の動物病院では1%に満たない報告がある一方、無作為に選んだネコさんを調べた報告では6〜7%、外で暮らす猫の集団では4匹に1匹を超えた報告もあります。ウイルスが関わるため、多頭で暮らす子に多いことを、当店も見てきました。早ければ4〜5歳でも強い症状が出ます。この口内炎のネコさんの3分の2に、歯の吸収病巣も見つかったという報告もあります。

原因

原因は、1つには決められていません。カリシウイルスとの関わりが強く、この口内炎のネコさん23頭中21頭からカリシウイルスが見つかり、健康な子からは見つからなかった、という研究があります。けれど、ウイルスの量と症状の重さは一致せず、ウイルスを感染させても同じ病気は起きません。いまは、ウイルスの感染に、免疫の過剰な反応と、お口の菌が重なって起きる病気と考えられています。お口の中の歯垢や、歯そのものに対して、免疫が過剰に反応してしまうのです。

2009年の日本の歯科の先生の解説には、カリシウイルスの生ワクチンも、この口内炎の発症に影響すると考えられている、と書かれています。カリシウイルスには型がたくさんあり、ワクチンを打っても、感染そのものや、ウイルスを持ち続けること(キャリア)は防げないと、海外の指針にも書かれています。生ワクチンのウイルスが、接種のあとにまれにからだから出されることや、接種のあとに熱や足を引きずる症状が出た記録もあります。生ワクチンか不活化か、打った回数、ワクチンのウイルスと、この口内炎との関係を確かめた研究は、まだありません。調べられていないことは、関係がないことと同じではありません。日本の猫のワクチンには、カリシウイルスの成分が生のものと、不活化(ウイルスの力をなくしたもの)のものがあります。

歯石が多いほど、この口内炎になりやすいという報告もあります。けれど、炎症の重さと歯石の量は一致せず、歯石がほとんどないネコさんにも起こります。 歯みがきで防げる病気ではありません。

口内炎の背景に、からだのほかの病気が隠れていることもあります。腎臓や肝臓の病気、甲状腺の病気、自己免疫の病気、そして栄養不良や、からだに合わない食べものも、お口の炎症や潰瘍のもとになります(第3章)。

血液検査に出ること

この口内炎のネコさんの血液検査では、白血球と、免疫のたんぱく質(グロブリン)が増え、アルブミンが減ることがよくあります。アルブミンが減るのは、食べられずに栄養が足りなくなっていることも一因です。強い痛みのストレスで血糖値が上がったり、腎臓の数値が上がったりすることもあります。お口の炎症は、お口だけでなく、全身に負担をかけているのです。

お薬での治療

抗生剤とステロイドが使われることがほとんどです。けれど、ステロイドで治った、またはかなり良くなった子は約23%で、症状が消えた状態まで至ったのは7%でした。お薬を止めれば症状は戻り、繰り返すうちに効く期間が短くなっていくことは、ネコさんをよく知る獣医さんならご存じです。日本の歯科の先生の報告にも、2〜3週ごとにステロイドの注射を受け、そのたびに食欲は戻るものの、数日たつとまた痛がる、という状態で来院したネコさんが紹介されています。高い量のステロイドを3週間より長く使ったネコさん143頭のうち、9.7%が糖尿病になったという研究もあります(そのほとんどは、使い始めて3か月以内でした)。

これまでに試されてきた治療は、20種類近くにのぼります。それだけ、決め手のない病気だということです。

インターフェロンを勧められることもあります。けれど、抜歯をしても治らないネコさんに、ネコ用のインターフェロンをお口の粘膜に90日間使った海外の研究では、完全に治った子は1割以下でした。動物用のインターフェロンは、人のものとは別のお薬です。日本のネコ用のインターフェロン(インターキャット)が承認されているのは、ネコさんのカリシウイルス感染症と、ワンちゃんのパルボウイルス感染症で、口内炎は入っていません。まれに強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起きることも、説明書に書かれています。ワンちゃん用のインターフェロン(インタードッグ)は、アトピー性皮膚炎の症状をやわらげるお薬です。

抜歯での治療

抜歯は、いまの獣医療で、いちばん治る見込みのある方法とされています。基本は、奥歯(前臼歯と臼歯)をすべて抜きます。犬歯や前歯のまわりにも炎症があれば、すべての歯を抜きます。95頭を調べた研究では、抜歯のあと、

  • 完全に治った:28.4%
  • かなり良くなった:39.0%
  • 少し良くなった:26.3%
  • 良くならなかった:6.3%

でした。7割近くの子が、大きく楽になっています。 一方で、良くなった子の多くは、しばらくお薬も必要でした。大きく楽になるまでには至らなかった子も、3割ほどいます。日本の歯科の先生の解説では、抜歯で6割の子が完全に治り、2割は治療のいらない軽い再発にとどまり、お薬が必要な子が13%、効果がなかった子が7%とされています。治療法を比べた研究でも、3週間後にいちばん良くなったのは、すべての歯を抜いた子たちでした。抜歯のあとも治りきらない子のために、幹細胞を使う治療の研究も進んでいます。

重い場合は、炎症のある歯ぐきを広く切り取ることもあります。過去に「自然に抜けた」歯の根が歯ぐきの中に残っていると、それが内側から炎症を起こし続けるため、歯ぐきを開いて残った根を探して取り除きます。抜歯のあとの骨のとがりが粘膜を刺激するときは、骨を平らに削ります。こうした処置には、歯科用のレントゲン(お口の中に小さなフィルムやセンサーを入れ、歯と歯の根を詳しく写す、歯科専用のレントゲン)と、お口の外科の経験が欠かせません。

ほかの病院ですべての歯を抜いたのに、9か月たっても強い痛みが続いていたネコさんでは、歯ぐきの中に根が22本も残っていました。 根をすべて取り除くと、2週間で炎症はほとんど消えています。どこで、誰に抜いてもらうかで、結果は大きく変わります。

全部の歯を抜いても、食べられます

飼い主さんがいちばん心配されるのは、「歯がなくなったら、食べられなくなるのでは」ということだと思います。すべての歯を抜いた6頭のネコさんを1〜5年追った報告では、どの子も硬いドライフードまで問題なく食べ、おなかの調子も崩さず、顔つきも変わらず、顎の骨もほとんど痩せませんでした(3年で1割ほど)。ネコさんの歯は、もともと獲物を捕らえ、切り裂くためのもので、すりつぶす歯がありません。切って丸のみする動物なので、歯がなくなっても、食べることへの影響は小さいのです。

抜歯を選べないとき

高度な獣医療があれば、手術で治る見込みがあるのがネコさんの口内炎です。けれど、抜歯はいつでも、誰にでもすぐに選べる治療ではありません。

一方で、生きることさえ難しいと言われた子たちで、毎日のごはんと暮らしの工夫によって完治したケースがあるのも事実です。当店の家族にも、この口内炎から完治したネコさんが2匹います。毎日のごはんと栄養を見直し、皮下輸液でからだを支え続けました。

ですから、私たちは諦めません。ウイルスや菌による余計な刺激を減らす暮らし、免疫の乱れを正すための腸の手当て、お水とごはんの質と栄養の見直し、痛みの手当て、そして心の支えで、辛い毎日に立ち向かうことからおすすめしています。できることから、できる範囲で、手がけた分だけ結果が得られます。 ステロイドを長く使っていた子が、口の赤みが引いて食欲を取り戻した例も、当店は見てきました。ごはんでの手当ては、「正しく食べてお口を守る」のページでお話しします。

お口の腫瘍

ネコさんのお口の腫瘍の7〜8割は、扁平上皮癌です。高齢の子に多く、歯ぐきや舌の下、舌にできます。進むのがとても速い腫瘍です。

ネコさんのお口の腫瘍は、良性のものがとても少ないことが知られています。治らない潰瘍や、しこり、片側だけの腫れ、急に強くなった口臭、歯がぐらつく・抜けるといった変化は、口内炎や歯周病と見分けがつきにくいものです。口内炎だと思っていたら腫瘍だった、ということもあるため、こうした変化に気づいたら、早めに調べてもらってください。

ごはんの入り口だけが問題で、ほかは健康な子たちが大半です。一生懸命食べてくださる子は多いですから、食べ方とごはんの工夫で、戦う力は付けて差し上げられます。お家でしていただきたいことは、きっとたくさんあります。

第2章 ワンちゃんに多いお口の病気

歯周病

ワンちゃんのお口の悩みは、歯垢から歯石へ、そして歯周病へという流れが中心です。ワンちゃんでいちばん多く記録される病気も、歯周病でした。特に、小さな顎に42本の歯が並ぶ小型犬に多く見られます。

ワンちゃんは歯の数が多いため、歯周病が広がると、痛む場所も、治療の範囲も大きくなります。好き嫌いだと思っていた偏食が、実は歯周病の痛みだったということも少なくありません。食の幅が広く、おやつも多いワンちゃんでは、若い子でも歯周病が見られます。

歯肉炎と口内炎

ワンちゃんの歯肉炎・口内炎は、見た目も、人の口内炎とよく似ています。原因はさまざまです。

  • 歯周病
    歯垢・歯石のまわりの炎症が広がる。
  • 硬いものによる傷
    骨やひづめ、硬いおやつで歯ぐきや粘膜を傷つける。
  • お薬の副作用
    心臓のお薬のアムロジピンを飲んでいたワンちゃん82頭のうち8.5%で、歯ぐきが腫れて盛り上がった(お薬をやめると引いた)。免疫を抑えるシクロスポリンでも起こる。盛り上がった歯ぐきには歯垢がたまり、歯周病を招く。
  • ビタミン不足
    ビタミンB群(ナイアシンなど)が足りないと、お口の粘膜に症状が出る。
  • ほかの病気
    膵炎や腎臓病などが背景にあることもある。
  • 免疫の病気

軽いうちなら、治せる病気です。けれど、歯周病に比べて数が少なく、歯肉炎のうちは飼い主さんも気づきにくいものです。歯みがきや拭き取りのときに、嫌がる場所、痛がる場所があれば、そこをよく見てください。

一方で、口内炎だと思って様子を見ていたら、腫瘍だったということも少なくありません。潰瘍、腫れ、しこり、出血が続くときは、早めに調べてもらってください。大きな潰瘍を放っておくと、頬に穴が開くこともあります。

お口の腫瘍

ワンちゃんのお口の悪性腫瘍で多いのは、悪性黒色腫(メラノーマ)、扁平上皮癌、線維肉腫です。悪性黒色腫は、リンパ節や肺へ転移しやすい腫瘍です。小さいうちに見つけて取り除ければ、見通しが良くなることもあります。

歯ぐきにできる良性のしこり(エプーリス)も多いのですが、中には、転移はしないものの骨を壊しながら広がるものがあります。見た目だけでは見分けられず、組織の検査が必要です。

子犬のころに気をつけたいこと

  • 乳歯が抜けずに残る(乳歯遺残)
    小型犬に多い。永久歯が生えてきているのに乳歯が残っていると、歯が二重に並び、歯垢がたまって歯周病の原因になる。永久歯の並びも乱れる。
  • 噛み合わせの異常(不正咬合)
    歯が反対側の歯ぐきや上あごに当たって刺さると、痛みと炎症のもとになる。
  • 歯の表面の形成不全
    歯ができる時期に、ジステンパーやパルボウイルスなどの感染症や高い熱があると、歯の表面(エナメル質)が薄く欠けたまま生えてくる。表面がざらつき、歯垢がつきやすい。

第3章 口内炎は、お口だけの病気とは限りません

口内炎が治らないとき、原因がお口の中にあるとは限りません。からだのほかの病気が、お口に出ていることがあります。

  • 腎臓病(尿毒症)
    腎臓の働きが大きく落ちると、舌の縁や頬の粘膜にただれができ、口臭がアンモニアのようなにおいになる。ネコさんの腎臓病の研究では、口臭も腎臓病を疑う手がかりの1つだった。
  • ウイルス(ネコさん)
    カリシウイルスは舌や上あごに潰瘍を作る。猫エイズウイルス・猫白血病ウイルスに感染していると、口内炎が治りにくい。
  • 免疫の病気
    天疱瘡などで、唇と皮膚の境目や粘膜に、ただれや水ぶくれができる。
  • 好酸球性肉芽腫(主にネコさん)
    上唇のただれ、下唇やあごの腫れ。アレルギーが背景にあることが多い(下の項)。
  • 化学物質・刺激物
    洗剤や漂白剤、植物などをなめたあとにできる潰瘍。ネコさんは、毛についたものを毛づくろいでなめ取る。暮らしの中の化学物質については、「化学物質のために」のページでお話ししている。
  • 電気コードをかじる
    子猫・子犬に多い。舌や唇のやけどだけでなく、1〜2日のうちに肺に水がたまること(肺水腫)がある。

急に強くなった口臭は、歯のせいとは限りません。アンモニアのようなにおいは腎臓、甘酸っぱいにおいは糖尿病が悪くなったとき、腐ったようなにおいは腫瘍のことがあります。

好酸球性肉芽腫 ― 唇に出やすい、アレルギーの病気

好酸球は、アレルギー反応などに関わる白血球の一種です。この好酸球が関わって、唇や口の中、皮膚にただれやしこりを作る病気を、ネコさんでは「好酸球性肉芽腫群」と呼びます。主にネコさんに見られる病気で、次の3つの形で現れます。

  • 無痛性潰瘍
    上唇に多い、赤くえぐれたようなただれ。名前のとおり、痛みやかゆみはあまりない。
  • 好酸球性肉芽腫
    黄色〜ピンク色のしこりや腫れ。下唇やあごの腫れ(あごがぽってりとふくらむ)、舌や上あごにもできる。後ろ足の太ももの裏などの皮膚にもできる。
  • 好酸球性プラーク
    おなかや太ももの、赤く盛り上がった強いかゆみのある皮膚の病変。

背景には、ノミ、食べ物、暮らしの中のもの(環境)へのアレルギーが多くあります。感染などが関わる場合や、原因が分からない場合もあります。

原因が分かって、それを避けられれば、見通しはとても良い病気です。若いネコさんのあごの腫れなどでは、自然に引いていくこともあります。一方で、原因を探さずに症状だけを抑えていると、繰り返しやすくなります。上唇の潰瘍を長く放っておくと、唇がえぐれ、治っても元の形には戻らないことがあります。

ですから、唇やあごの腫れ・ただれに気づいたら、まず暮らしとごはんを振り返ってください。ノミはいないか、ごはんやおやつを変えていないか、新しい洗剤や芳香剤を使い始めていないか。アレルギーの手当てについては、「アレルギーのために」のページでもお話ししています。

ワンちゃんでも、まれに口の中や唇にできることがあります。シベリアン・ハスキーとキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルに多いとされています。

第4章 フェレちゃんのお口

フェレちゃんのお口の病気は、ワンちゃんによく似ています。歯垢・歯石・歯周病に加えて、実は歯肉炎や口内炎が多いのがフェレちゃんです。

けれど、フェレちゃんのお口の病気を専門的に診てもらえる場所は、ほとんどありません。歯石のまわりの炎症も、歯周病も、口内炎も、区別されずに同じように診断され、治療はステロイドと抗生剤が中心で、重いときは抜くだけの抜歯が勧められがちです。

当店では、フェレちゃんは痛みに鈍く、お口の問題が重くなりにくいことから、歯石除去や抜歯はせず、からだ全体の手当てを中心に見守るのが基本と考えています。抗生剤を長く使うことは、お勧めしていません。歯みがきと、毎日のごはんで、日々守ってあげてください。フェレちゃんのごはんについては、「正しく食べてお口を守る」のページでお話しします。

第5章 歯が折れたとき

折れた面を見てください

歯が折れたとき、いちばん大切なのは、折れた面に、ピンクや赤い点、または黒い点が見えるかどうかです。

  • 点が見えない
    歯の神経(歯髄)は出ていない。しみたり痛んだりすることはあるが、すぐに抜く必要はないことが多い。
  • ピンクや赤い点が見える
    神経が出ている。お口の菌が神経に入り込み、神経が死んで、やがて根の先に膿がたまる。
  • 黒い点が見える
    神経が出たまま時間がたち、神経が死んでいる。

歯が折れたとき、折れた面を見る。点が見えなければ神経は出ていない。ピンクや赤い点は神経が出ている。黒い点は神経が死んでいる。神経を残す処置をしたワンちゃんの犬歯で、3年後も歯が生きていた割合は、48時間以内88.2%、1週間以内41.4%、3週間以内23.5%

ワンちゃん・ネコさんは痛みを隠します。ふつうに食べていても、痛くないとは限りません。 上の大きな奥歯の根に膿がたまると、目の下や頬が腫れたり、皮膚が破れて膿が出たりします。

神経が出ていたら、時間が勝負です

神経が出た歯を残す方法に、表面の傷んだ神経だけを取り除いて、残りの神経を生かす処置があります。若い子ほど向いている処置です。ワンちゃんの犬歯97本にこの処置をした研究では、3年後に歯が生きていた割合は、折れてから

  • 48時間以内に処置した場合:88.2%
  • 1週間以内:41.4%
  • 3週間以内:23.5%

でした。神経が見えたら、その日のうちに相談してください。 2日を過ぎると、歯を生かせる見込みは大きく下がります。

時間がたった歯は、神経を取り除いて根の中を消毒し、詰めて残す治療(根の治療)か、抜歯になります。根の治療は、歯科の専門医か、歯の治療の経験が豊富な獣医さんが行う治療です。

色が変わった歯

ぶつけたあとなどに、歯がピンク・紫・灰色に変わることがあります。内側から色が変わった歯の、9割近くは、すでに神経が死んでいるとされています。折れていなくても、歯は死ぬことがあるのです。

折れる原因

いちばん多いのは、硬すぎるものを噛んだときです。本物の骨、ひづめ、鹿の角、硬いナイロンのおもちゃ、石、ケージの柵。上の大きな奥歯は、硬いものを噛んだときに、外側が板のように割れてしまうことがあります。爪で押してもへこまないものは、硬すぎると考えてください。

折れた歯こそ、その後が大切です

歯ぐきに歯の根が残ったまま、その上を歯ぐきが覆ってしまうと、中で炎症を起こしやすくなります。歯は、抜けたときよりも、折れたときの方が、その後の処置が重要です。

歯みがきができない子たちでも、ときどきお口の中をのぞいて、歯が欠けていないか、色が変わっていないかを確かめる習慣をつけてください。

第6章 歯石除去と抜歯 ― メリットとデメリット

歯科の処置は、全身麻酔で行います

歯石除去や抜歯などの歯科の処置は、全身麻酔をかけ、気管にチューブを入れて行うのが、いまの獣医療の基本です。

  • 歯ぐきの中(歯周ポケット)まで掃除できる
    病気が進んでいる場所に器具を入れられるのは、動かないときだけ。
  • すべての歯を調べられる
    奥歯の内側まで、1本ずつ確かめられる。
  • 歯科用のレントゲンが撮れる
    見た目では正常な歯でも、ワンちゃんで28%、ネコさんで42%に治療の要る異常が見つかった。
  • 汚れた水や歯石が肺に入らない
    気管のチューブが、気道を守る。

だからこそ、歯科の専門医、または歯の治療の経験が豊富な獣医さんを選んでください。歯科用のレントゲン(お口の中に小さなセンサーを入れて、歯と歯の根を詳しく写すもの)があるかどうかは、大切な目安です。米国の動物病院の団体の指針も、全身麻酔のもとで、すべての歯をこのレントゲンで撮ることを勧めています。人の医療で歯科とほかの科が分かれているように、獣医療でも歯科の専門性は深まっています。見た目に歯がきれいになれば良い、という時代ではありません。

麻酔の危険は、どれくらいか

麻酔の心配は、飼い主さんが歯科の処置をためらういちばんの理由です。

英国の117の動物病院で、約18万頭の麻酔を調べた研究(2002〜2004年)では、麻酔や鎮静に関わって亡くなった割合は、次のとおりでした。

  • 健康な子
    ワンちゃんで約1,850頭に1頭、ネコさんで約900頭に1頭。
  • 持病のある子
    ワンちゃんでもネコさんでも、70〜75頭に1頭ほど。ただし、軽い持病から、命に関わる重い状態までをまとめた数で、軽い腎臓病や心臓病の子に、そのまま当てはまるわけではない。

そして、亡くなった子の半分ほどは、麻酔から覚めたあと(48時間以内)でした。麻酔の危険は、処置の最中だけでなく、帰ってからの見守りの間にもあります。

研究ごとに、時代も国も、処置の種類も違うため、数字は目安です。それでも、どの研究でもはっきりしているのは、年齢が高いほど、体調が悪いほど、危険が増すということです。

高齢の子、腎臓病・心臓病の子

米国の動物病院の団体の指針は、「年齢や、たいていの持病だけを理由に、必要な処置を一律に断るべきではない」としています。危険と、得られるものとを、てんびんにかけて考えることになります。

ネコさんでは、歯の病気が重い子ほど、処置の前から腎臓の数値が悪い傾向がありました。そして、60分を超える長い処置のあとに、腎臓の指標(SDMA)が上がる子が増えたという小さな研究があります。前の年に全身麻酔を受けたことが、腎臓病になりやすさと関わっていたという調査もあります(麻酔そのものが原因なのか、麻酔が必要になった病気が原因なのかは、分かっていません)。

歯の病気を放っておく害と、麻酔の負担。 腎臓や心臓に心配のある子ほど、この2つのてんびんは難しくなります。処置の時間を短くする、必要なら回数を分ける、点滴で血圧と腎臓の血の流れを保つといった工夫ができるかどうかも、獣医さんを選ぶときの目安になります。

元気なうちに、という考え方

ネコさんの性格によっては、お口を診てもらうだけでも麻酔が必要なことがあります。歯の治療が全身麻酔である以上、からだへの負担は避けられません。

けれど、痛みが続けば、ごはんが食べにくくなり、好き嫌いが増え、やがて栄養が足りなくなります。お口の慢性の炎症は、からだ全体の負担になります。歯周病が重い子ほど腎臓病が多いことも、ワンちゃん・ネコさんの大規模な調査で分かっています。

ですから当店は、治療が必要だと分かったなら、元気なうちに決断するほうが、長い目で見て安心だと考えています。年齢を重ね、持病が増えてからでは、選べる道が狭くなるからです。

獣医さんは「できます」「できません」をお伝えする側です。やるかどうかを決めるのは、飼い主さんです。 迷われたときは、どうぞご相談ください。

抜歯のメリットとデメリット

メリット

  • 痛みのもとを取り除ける
    重い歯周炎でぐらつく歯、神経が出た歯、吸収病巣の歯は、抜くことで痛みの原因そのものを取り除ける。
  • 慢性歯肉口内炎では、大きく楽になる子が多い
    抜歯で7割近くの子が大きく楽になる。基本は奥歯をすべて抜き、犬歯や前歯のまわりにも炎症があれば、すべての歯を抜く。ただし、抜歯だけでは治りきらない子もいる。炎症のある歯ぐきを大きく切り取る処置が必要な子もいて、その処置ができる病院は限られるため、悪化を避けるために、すべての歯を抜くことを選ぶ場合もある。
  • 食べられるようになる
    歯周病の治療を受けたネコさんは、1週間後には、治療の前より速くドライフードを食べるようになった。全部の歯を抜いたネコさんでも、傷が治れば、多くの子がふつうにごはんを食べている。
  • 炎症の負担が減る
    歯周病の治療で、血液中の炎症の指標が下がった研究がある。

デメリット

  • 全身麻酔の負担
    特に高齢の子、腎臓・心臓に心配のある子。
  • からだの調子を崩すことがある
    麻酔や処置のあと、食欲が落ちたり、おなかの調子を崩したりする子がいる。
  • 抜いた歯は戻らない
  • 費用

抜歯と体質改善は、両建てで

抜歯や歯石除去は、病気になったところを取り除く治療です。けれど当店は、20年以上のご相談を通じて、治療のあとにからだの状態が整わなければ、お口の病気は繰り返すことを見てきました。

  • 栄養のバランスが整っていなければ、再発する
    お口の粘膜や歯ぐきを作り直す材料は、毎日のごはんから届く。
  • 抗生剤で腸の環境が乱れれば、再発しやすくなる
    腸の細菌のバランスは、免疫の働きに影響する。
  • 麻酔で体調を崩すことも、再発のきっかけになる

当店は、こうしたことから、抜歯と体質改善は両建てで進めるべきだと考えています。処置の前から、ごはんと腸を整えておくことで、からだは処置を乗り越えやすくなります。処置のあとも、手を緩めずに続けてください。

治療とからだ作りの両建て。治療は歯石を取る・歯ぐきの中を掃除する・抜くしかない歯を抜く・残った根を取り除く。からだ作りは粘膜と歯ぐきの材料・ビタミンB群とC・腸を整える・骨を支えるミネラル・炎症と戦う力を毎日のごはんで。栄養のバランス・抗生剤による腸の乱れ・麻酔で体調を崩すことが整わないと、繰り返す

なお、米国の動物病院の団体の指針は、抜歯のあとに抗生剤を飲む必要は、多くの場合ない、としています。

抗生剤が使えない子たちや、採用したくない飼い主さんもいらっしゃいます。注射での処方を避けるため、事前にそのことを先生にお伝えください。断りにくいときは、飲み薬として出していただきましょう。

もちろん、抗生剤を使わないための対策は必要です。抗生剤を採用するときは、腸の手当ても一緒に行う必要があります。ご不明点はお声がけください。

残った根は、放っておかない

歯が「自然に抜けた」と思っていても、根が歯ぐきの中に残っていることがあります。残った根は、内側から炎症を起こし続け、口内炎や歯周病の再発のもとになります。残った根は、放っておかないでください。 歯ぐきに隠れた根を見つけるには、歯科用のレントゲンが必要です。

処置のあとのごはん

  • やわらかいごはんにする
    抜歯のあと、傷が治るまでは、やわらかいごはんや、ふやかしたごはんにする。
  • 歯みがきは休む
    歯ぐきの傷が治るまでは、歯みがきをしない。
  • 人肌に温める
    においが立って、食べる気持ちを助ける。

食べやすいごはんの形や作り方は、「正しく食べてお口を守る」のページでお話しします。

第7章 痛みとお薬との付き合い方

いちばんの問題は、食べられないこと

お口の病気で、いちばん困るのは、痛くて食べられないことです。食べられない日が続けば、からだは痩せ、免疫も落ち、治る力そのものが失われていきます。ネコさんは特に、食べない状態が続くと、肝臓を傷めやすい動物です。

ステロイド

ステロイドは、炎症を抑え、痛みをやわらげます。その結果として、ごはんが食べられるようになる子もいます。

けれど、症状を抑えるだけで、病気そのものを治すお薬ではありません。 やめれば戻ることが多く、繰り返すうちに効く期間が短くなっていく子も少なくありません。高い量を長く使うと、ネコさんでは糖尿病になる子が出ることが分かっています。人では、長く使うと骨が薄くなることも、よく知られています。ステロイドは炎症を抑えるので、歯ぐきの見た目は落ち着いて見えます。炎症を抑えているのは、免疫力の抑制です。全身の免疫力を押さえ込んでいることを忘れないでください。また、骨を弱くする作用があることを考えれば、その下の骨がどうなっているかは、見た目では分かりません。

私たちは、こうした事に対するケアも、並行して行う必要があると考えています。

自己判断で急にやめないでください。 長く使っていたステロイドを急にやめると、からだが自分で作るホルモンが追いつかず、体調を崩すことがあります。量を減らしたいときは、かかりつけの先生と減薬のご相談をなさってください。

抗生剤

歯周病にも口内炎にも、抗生剤が出されることがよくあります。お口の菌が減って、一時的に良くなることはあります。けれど、抗生剤は、腸の細菌まで減らします。 腸の細菌のバランスが崩れれば、免疫が乱れ、お口の病気が繰り返すきっかけになります。

抗生剤が出されたら、そのあいだも、そのあとも、腸の手当てを一緒に行ってください。

お薬で歯ぐきが腫れることも

心臓のお薬(アムロジピンなど)や、免疫を抑えるお薬(シクロスポリン)では、歯ぐきが腫れて盛り上がることがあります。お薬をやめると引くことが多いので、こうしたお薬を飲み始めてから歯ぐきが盛り上がってきたときは、かかりつけの先生に伝えてください。

第8章 すぐに病院へ ― 急ぐサイン

お口の病気の多くは、ゆっくり進みます。けれど、次のようなときは、急いでください。

  • 電気コードをかじった
    お口のやけどだけでなく、1〜2日のうちに肺に水がたまることがある。息が苦しそうなら、一刻を争う。
  • 歯が折れて、ピンクや赤い点が見える
    48時間以内なら、歯を生かせる見込みがある。
  • 顔が急に腫れた、目の下や頬が腫れて膿が出た
  • お口からの出血が止まらない
  • まったく食べられない、お水も飲めない
  • 洗剤・漂白剤・薬品などをなめた

すぐに病院へ。通院できない場合は、ご連絡ください。

むすび ― 治療と、からだ作りの両建てで

お口の病気には、ごはんだけでは解決できないものがあります。溶けていく歯、神経の出た歯、重い歯周炎の歯、治りにくい口内炎。こうした病気には、治療が必要です。そのときは、歯科の専門医、または歯の治療の経験が豊富な獣医さんを選び、元気なうちに決断してください。

けれど、治療は、病気になったところを取り除くものです。取り除いたあとのお口を作り直し、病気を繰り返さないからだを作るのは、毎日のごはんです。 抜歯と体質改善は、両建てで進めてください。

痛みで、ご自分から食べられない日が続くときは、食道に細いチューブを通して、ごはんを届ける方法もあります。チューブについては、「重い食欲不振のために」のページでお話ししています。

お口の粘膜と歯ぐきを作る栄養、腸の整え方、食べやすいごはんの形は、「正しく食べてお口を守る」のページでお話しします。

お口のことで迷われたら、どうぞお気軽にご相談ください。

口腔のためのサプリ・フード・お口のお手入れ

これらは治療薬ではなく、獣医さんの治療に代わるものではありません。持病があったり、治療中のお薬がある場合は、原材料と使い方をご確認のうえ、かかりつけの先生にもご相談ください。

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*NinnaNanna(ニンナナンナ)では、シッポを持つ家族の総称としてシッポちゃんと呼びます。
また 犬 をワンちゃん、猫 をネコさんと敬意を以て表現しています。



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