ウェットフードでネコちゃんの水分確保

水分確保にウェットフードがおすすめの理由はネコちゃんの特性にあります。ワンちゃんやフェレットちゃんと比較するとネコちゃんの水分摂取量はとても少ないのです。

もちろん、生きていくために必要最低限は自発的に摂取しますが、実際の量は十分ではありません。砂漠に起源を持つネコちゃんの祖先は、その過酷な環境で生きられる身体、つまり少ない水分で生き抜ける身体に進化したといわれています。

とはいえ、その摂取量が十分でないことは、腎臓疾患の罹患率の高さが証明していることを、多くの飼い主さん方がすでに経験なさっていることでしょう。人間と同じくネコちゃんも水分不足が起こると、体に様々な不調が出てしまいます。健康面で大きな問題となるため、ネコちゃんの水分不足は解消しなくてはいけません。

針のない注射器で飲ませていらっしゃる方や、飲みやすいお水を探すなどの工夫をなさっている方も少なくありませんが、それでも十分な量には届きにくいのです。そこで注目されているのがウェットフードです。ウェットフードは70％前後が水分のため、いつものゴハンでネコちゃんにとって必要な水分の一部を確実に確保出来ることが利点といえます。

ただし、ウェットフードに慣れていないと食べてくれない場合もあります。子猫ちゃんを迎える予定の方や子猫ちゃんを育てている方は、大きくなったときにウェットフードを嫌がらないよう、子猫ちゃんの時期から慣れさせておくこともポイントです。

ちなみに・・・

哺乳類が生きるために必要な水分摂取量は 体重1kgあたり50ml が必要とされています。
その内訳として、

• 食事から吸収される水分・・・40%
• お口から直接摂取する水分・・・48%
• 代謝によって体内で生成される水分・・・12%

合計100%です。

体重４Kgちゃんの場合の必要量を算出すると、

1. 食事から吸収される水分の必要量は 80ml
2. お口から直接摂取する必要量は 96ml
3. 代謝によって体内で生成される必要量は 24ml

合計200ml です。

ドライフードしか食べていないネコちゃんは、1の80ml弱を放棄することになります。

では、1の80ml+2の96ml＝176mlをお口から飲めているでしょうか？？
100匹中100匹のネコちゃんの答えはNO！！です。

子猫時代だけでなく、生涯を通じてウェットフードを積極的に取り入れる必要がある事がお分かりいただけますよね？ネコサンという動物と暮らすなら、こうした現実を正しく知っておく必要があります。

ウェットフードにはパテやフレーク、シチュータイプなど、食感が異なる様々な種類があり、ネコちゃんが気に入ってくれるウェットフードがあるはずです。もし気に入ってもらえなかったとしても、あきらめずに試してみることをおすすめします。

食べないときはどうする？高級なプレミアムフードでも食べないのはなぜ？

ウェットフードを経験できないまま過ごしているネコちゃんなら、食べてもらえないことが起きてしまいます。人間の場合、必要な理由を理解すれば苦手なものでも我慢して食べることが多いでしょう。

しかしネコちゃんは違います。たとえ高級なウェットフードを準備したとしても、ネコちゃんなりの理由から警戒し、24時間以上何も食べないことも起こり得るのです。ゴハンを食べないと水分不足だけでなく栄養不足にもなり、さらに大きな不調につながる可能性もあります。

高級なプレミアムフードでも食べないのはなぜ？

プレミアムフードに慣れていないネコちゃんは、体にとって有害な添加物中毒に陥っている場合があります。このリスクを避けるために、質の悪いウェットフードを食べないネコちゃんは沢山いらっしゃいます。こんな風に、質の高い食材の良さを、お口や体が十分に理解出来ていないと場合、ウェットフードが苦手になってしまいます。

また、高級なプレミアムフードの場合、食材が持つ力が強い分だけ、タンパク質過多・脂質過多に感じる時があります。これを消化のし難さと感じると、ネコちゃんは警戒してしまいます。中毒症状は一日も早く脱出しなければなりません。同時に、十分な消化能力が無い場合は、サプリメントによる栄養の調整で解決しましょう。

段階を踏むことが重要

不慣れなものを食べてもらうためには段階を踏むことがコツです。まずはネコちゃんの食事回数を確認してみましょう。置きゴハンとして常にゴハンを用意しているという場合、ネコちゃんにシッカリと空腹を感じてもらうことから始める必要があります。一度に少量ずつしか食べられないネコちゃんは、食事回数をあらかじめ決めて、食べ終われば食器を下げるといったゴハンの時間（回数）にもメリハリをつけることがポイントです。

こうした食生活に慣れてきたらウェットフードを取り入れます。ウェットフードだけだと食べてくれない場合は、いつものゴハンにウェットフードを混ぜてみましょう。徐々に比率を調整してウェットフードを増やしていきます。

工夫をこらした食事が必要

ウェットフードはぬるま湯を注ぐことで香りが引き立ち、舐めるようにして食べられます。ほとんどのネコちゃんが子猫時代には食べていたはずのゴハンですから、お気に入りは必ず見つかります。

日頃からドライフードしか食べていないネコちゃんは、食べ慣れているドライフードを湿らせる、ふやかすといった工夫で「濡れている食感」に慣れる練習も併せて必要です。苦手なネコちゃんならその理由を探らなくてはいけません。これを知るためにも、ご家族で工夫をこらすことは大切です。好きな食材を中心にウェットフードを選ぶ、ぬるま湯をかける、いつものキャットフードと混ぜたりして、ネコちゃんのウェットフードに対する警戒感を少なくしてあげましょう。

また、ウェットフードを食べないからといって食事を抜いてはいけません。栄養不足になっては本末転倒です。不足分はいつものキャットフードで補うといった細やかな対応も必要になります。

ウェットフードは食材が持っている本来の成分や水分量を温存した「当たり前の食事」を加熱しているゴハンです。人の利便性の追求から誕生したドライフードとは目的が異なることを忘れないようにしましょう。

高品質・高力価なサプリメントなどもネコちゃんの栄養補給に活用！

ネコちゃんは気づかないうちに水分不足になっていたり、栄養の過不足になっていたりします。総合栄養食であっても、選んだゴハンが上質であっても、その製品は貴方のネコちゃんのために作られているわけではありません。

身体は日々変化しているため、必要としている栄養素も変化します。起きている栄養の過不足に気がつかず、間違ったゴハンを続けてしまうと病気を引き寄せてしまいます。この栄養の過不足を調整し、病気を事前に回避してくれる手段が、当店でおすすめしているサプリメント（栄養補助食品）です。ウェットフードをはじめ、サプリメントなどを活用しながら、ネコちゃんが健康な毎日を送れるように食事面での工夫も必要です。ネコちゃんの状態を細かくチェックして、正しい食生活ができているかを把握するようにしましょう。

shopニンナナンナでは、高品質・高力価なキャットフードやサプリメントなどを通販でご提供しております。ゴハン選びに関するアドバイスも無料で承っております。ネコちゃんに合うキャットフードをお探しの方は、ぜひshopニンナナンナをご利用ください。