フェレット
フードガイド-選び方
目次
- フェレットフードには基準がない
- フードの安全性を見極める(添加物全般)
- フードの安全性を見極める(食品添加物)
- 原材料の質を選ぶ
- フードにおける炭水化物や食物繊維
- フードにおけるタンパク質や脂質
- フードは完璧じゃない
- サイズと消費
- フードのブレンドはNGです
- フェレットフードはキャットフードのOEM
- キャットフードの正しい選び方
- キャットフードは総合栄養食と補助食に注意
- キャットフードの間違った選び方
- フードの仕立て方
- ゴハンの回数
- おやつ
正しく栄養が網羅された良いフードを選びたいのは、親ならば誰もが思う事です。
例えばキャットフードやドッグフードではAAFCOやFEDIAFとした基準が設けられていて、
最低限の栄養を網羅している 『 総合栄養食フード 』 と、
嗜好性のために作られた 『 補助食フード 』 に大別できます。
しかしフェレットフードにはそのような基準はありません。
栄養も安全も良し悪しも、見極めるのは飼い主さんのおメガネだけなのです。
ではフェレットフードってどのような基準で選べばよいのでしょう?
これから一緒に考えていきましょうね♪
一般論としてよく耳にする事。
BHA、BHT、エトキシキン等の危険な添加物を含まない
医薬品や除草剤など有害な化学物質の残留をしていないもの
これらを避ける事は確かに必要です。
しかし原材料に書いていないからと言って安心していては、見極めたうちに入りません。
これらを含め全ての添加物は、製造段階で原材料として入れれば表記の必要がありますが、
仕入れた原材料に既に含まれている場合は不問とされています。
むしろ素直に書いているメーカーの方が少ないのが現実ではないでしょうか。
ようするに成分検査に出さない限り、飼い主さんが本当のところを見極めるなんてできないのです。
安全なゴハンを選びたいならば・・・
トレーサビリティが可能な原材料の使用
オーガニック認定
原材料の生産や製造される国ごとの添加物の規制状況など、、、
原材料表示やキャッチコピー以上の信用をもたらす事に配慮している 誠実なメーカーを見極めましょう。
信用できるメーカー探しが難しい方は、
ニンナナンナの厳選されたフェレットちゃん用フードをお求めくださいね♪
ドライ、ウエット、オヤツなど最近あらゆる食べ物で見られる傾向として、
ヒューマングレードの食品添加物である事を謳った 保存料・防腐剤・品質保持剤等 の利用があります。
ここで勘違いしてはいけない事は、 ヒトで利用できるレベルの食品添加物であっても
フェレットちゃんでは常にOKでは無い事。
ヒトの強い肝臓で解毒できる添加物であっても、フェレットちゃんには解毒できないものが沢山あるのです。
肝臓や解毒機能の強さは・・・
ヒト > 犬 > ネコ > フェレットちゃん です(ToT)
大切な我が子に安全なゴハンを授けたいとおもうならば・・・
どんなに良い食べ物に思えても、このような添加物を利用しているフードやオヤツ類を避けましょう。
さらにこの後に続く項目について考えていきましょうね♪
ソルビトール ソルビン酸カリウム デヒドロ酢酸ナトリウム
pH調整剤 エリソルビン酸ナトリウム 亜硝酸ナトリウム
パラベン パラオキシ安息香酸 デビドロ酢酸ソーダ
乳化剤 レシチン グリセリン脂肪酸エステル
ポリアクリル酸ナトリウム プロピレングリコール(PG)
マンニトール エリスリトール キシリトール
アスパルテーム ネオテーム スクラロース アセスルファムK
ジブチルヒドロキシトルエン ブチルヒドロキシアニソール エトキシキン
肉・魚・穀類・野菜・果物など、全ての自然食材はヒューマンレベルである事が最低限です。
可能な限りオーガニックや、それに準ずる素材を利用しているフードを選びましょう。
素材の質はフードにとって一番重要視されるべき問題です。
一見して素材の全てがヒューマングレードかどうか判断できないフードは、選ぶに値しないと考えるべきです。
ペットフードの闇とも言える悪質な素材は語ればキリがありません。
それらの情報の真偽を問う向きもありますが問題は善か悪かではありません。
我が子に安心して食べさせられるフードを選ぶ事。
選ぶ思いの深さと決断はママパパさんの資質・価値観の問題です。
ドライフードやウエットフードは形状や質感の維持のため、食物繊維を持つ食材を利用しています。
フェレットちゃんにとって必要な食物繊維であれば歓迎できますが、
製造工程を簡略化しフードを安価に仕上げるため、消化にとって不利益な繊維の利用が横行しています。
ヒト用の食材として馴染み深いものもありますが、
このような原材料を使用しているフードは避けたいですね。
小麦粉 グルテンミール 植物油脂 脱脂大豆 おから など。
古い飼育情報ではいまだに炭水化物や食物繊維不要論が見受けられますが、
良質な食物繊維は・・・
健全な消化器系を維持し、無病息災の生涯送るための基本として不可欠な栄養です。(*)
有効に加工されたホールフーズの穀物
サツマイモ等の腸への刺激が低いイモ類
水溶性食物繊維も供給できる海藻など、、、、良質の食材から選びたいですね。
(*) 詳しくは フェレットちゃんの腸活-1 カーボセレクト&ファインファイバー で解説しています。
成分値で表示されるタンパク質や脂質の量について 「 ○○以上であるべき!」 とした
飼育書が多く見られますが、その実あまり役に立たない情報です。
なぜなら成分値におけるタンパク質や脂質の量は、動物性食材・植物性食材の両方を含んでいるため、
お肉のみの数値を読み取る事ができません。
と申しますか、、、そもそも論として もっと大切な事がありますよね。
必要な事は ”食べる前の栄養価”よりも ”吸収できた栄養量”です。
吸収を上げるためには”有効な炭水化物”や”食物繊維”のバックアップが不可欠です。
食べ物は相互の関りや調理で完成度が異なり、体への吸収も違ってきます。
単純に数字で振り分けられるほど簡単で無い事を、ママパパさんが理解してあげましょう。
タンパク質や脂質は体を作ったりエネルギーを作るために不可欠な栄養です。
しかし栄養を使いこなす過程で、時に毒にもなる要素を持つ 『 諸刃の剣 』 である事もお忘れなく。
安全で正しい動物性食材を、相性の良い炭水化物や食物繊維とあわせ、
適切な調理と栄養調整をされたフードを選びましょう。
適切なフード探しが難しい方は、
ニンナナンナの厳選されたフェレットちゃん用フードをお求めくださいね♪
我が子に最良のフードを選んであげたいけれど、読み進めるほどにフードを選ぶ基準に迷ったり、
他の情報とのイイトコ取りに悩んだりしていませんか?
実際のことろ正解はどれ?って性急になってしまうかも知れません。
当店のラインナップがそうであるように、
私たちは一定以上の良いフードを選ぶことが出来ても
我が子にとって完璧なフードを見つける事は不可能です。
なぜなら・・・ペットフードは人間の都合のためにつくられた既製品だから!!
オシャレのために作られた既製品の革靴が貴方の足に完全フィットしないように、
人間の都合のために作られた既製品フードが、全てのフェレットちゃんに合うはずがありません。
私たち親はこの事を真摯に受け止めて、我が子に必要な栄養を、ゴハンを、授けてあげたいものです。
そのための手法はこの先の 『 給仕方法 』 の項目にてお伝えしています。
ぜひ読み進めてくださいね♪
ここまで読んでくださったママパパさんのお手元には、
『 長期に渡って効果を発揮するような危険な防腐剤を含まないフード 』 があるでしょう。
この選ばれしフードの力価を正しく活かすためには、
賞味期限を守って頂くだけでなく 『 開封後の早い食べきり 』 をお約束ください。
ドライフードは開封後1カ月以内、
ウエットフードは開封後冷蔵庫保存で2~3日以内を目安にお召し上がりください。
安全だけでなく美味しさにもこだわってくださるならば、
上記期間に関わらず 開封後は1日でも早く食べきることが有効です。
フェレットちゃんでしか聞く事の無い古い飼育情報で、
『 フードの欠品に対応するためブレンドをして嗜好性の幅を広げる事 』や
『 フードを慣らすために常時ブレンドしておく事 』 は現代では間違いです。
嫌いなフードはブレンドしても食べません。
好むフードは いつでも 単品でも 食べられます。
フードを変えておなかを壊すならば、
問題はフードが悪いか消化器系が悪いかのどちらかです。
ブレンドにして徐々に慣らしても どちらの悪さも解決しません。
健康なフェレットちゃんは、安全で正しい栄養のフードであれば 基本的に選り好みをしません。
合わないものを食べさせない限りおなかを壊すなんてあり得ません。
それはネコさんやワンちゃんでも、人間でも同じです。
食の幅を広げてあげたいならば、フードは単品でローテーションしましょう。
開封後の鮮度を守る意味でも効果的な方法です。
チョット余談、、、
フードブレンドは粗悪なフェレットフードしか選択肢が無かった時代に、
なんとか食べてもらおうとしたママパパさんの奇策だったのか?
当時のフード屋さんの販売戦略なのか?
今となっては本当のところは分かりません。だってオカシイでしょ?
世の中にたくさんの種類のシッポ家族がいるのに、
フードブレンドを語るのはフェレットちゃんだけですもの。。。
キャット&ドッグフードを販売しないメーカーでも、1から全てフェレット専用設計のフードはほぼありません。
ネコさんワンちゃんに比べると圧倒的少数派のフェレットちゃんですから、
世界どこの国でも 手間のかかる事をしては採算が合わなくなるのは同じです。
そのためフェレットフードとして販売されていても、
キャットフードからフェレちゃんに設計を傾けたものや、まるっきりキャットフードのOEMも存在します。
でもそれで十分なのです。
実はドッグフードだって、キャットフードから設計をワンちゃんに傾けたものがほとんどで、
まるっきりキャットフードのOEMも存在するのですから。
専用設計であろうとも無かろうとも、そこは大きな問題ではありません。
所詮は我が子へのオーダーメイドフードではないのですから。
フェレットちゃん用ならば全て解決するなんて都合のいい妄想です。
フェレットちゃんを機械として見ていると考えざるを得ません。
問題は 『 いかに我が子に見合ったフードを選ぶか 』 ただそれだけです。
フェレット・ネコ・イヌ の垣根を超えて、
本当に良いフード、我が子の体に本当に見合うフードを見つけていきましょう。
キャットフードの種類は多岐に渡り、ドライ・ソフトドライ・ウエット・ペースト・フリーズドライなど様々です。
このような体裁だけでなく原材料の内訳や品質も様々ですから、
キャットフードだからと言って一概にフェレットちゃんにOKとする事はできません。
まして ”タンパク質○○%以上” や ”子猫用フード” だからOK!なんてこともあり得ません。
キャットフードからフェレットちゃんの消化に適い栄養価が見合うものだけが
OEMとしてフェレットフードに採用されるように、
私たちがキャットフードを選んで代用する上でも同様の選択眼が必要です。
タンパク源がお肉でかつ家禽であるほど望ましい。(獣肉でも見合うお品はあります。)
穀類やイモ類などフェレットちゃんの消化に見合った副原材料を使用している事。
ビタミンミネラルが十分に添加されている事。
豆類・ポテトなど腸に影響する食材の量が一定以下である事。
他にも選択項目は多岐に渡り、ドライ・ウエットのようにフードの体裁によっても条件は異なります。
その全てを文字だけで解説するのはさすがに難しいですから・・・(;^_^A
フェレットちゃん用フードとしてご提案しているお品から選んでくださいますようお願いいたします。
キャットフードには一定の栄養基準に沿った 『 総合栄養食 』と、
トッピングやブレンドのために利用される 『 補助食 』があります。
『 総合栄養食 』 は一定以上の栄養を網羅できるよう、栄養成分を添加して調整されています。
『 補助食 』 は嗜好性優位で作られているため、栄養成分の添加・調整はされていません。
あくまでもネコさん向けの添加栄養ですが、フェレットちゃんにとっても絶対的に必要な栄養です。
フェレットちゃんにご提案しているキャット用やドッグ用のドライフードやウエットフードの中には、
総合栄養食と補助食が混在していますから、よく確認して栄養の不足にならないよう注意が必要です。
ニンナナンナでは補助食を利用する場合はサプリメントの併用をお伝えしています。
該当するお品のページに記載していますので、読み飛ばされずご利用くださいますようお願いいたします。
キャットフードの利用を判断するためには フェレットちゃんの生体を知るだけでなく、
キャットフード事情についても十分な経験とリアルタイムの知識が必要です。
例えば過去にフェレットちゃんで流行ったキャットフードでも、現在は不向きなものがあります。
これら近年問題になっているキャットフードの利用状況についてまとめておきますので、
我が子の食事情と重ねて考えてみてください。
・ 長期継続で消化や肝臓トラブルが多かったフード
・ フェレットちゃんでストラバイト、シスチン結石が多く見られたフード
・ マイナーチェンジが行われて今はフェレットちゃんに向かないフード
・ 製造事情が変わり現行品は危険な添加物を使用しているフード
・ 販売店の利益目的やキャンペーンが多い事で有名になったフード
・ 高タンパクや高脂質過ぎてイヌネコさんでも受け入れられていないフード
いまだに巷ではこれらのフードが勧められたりネット上に古い飼育情報が残っているため、
我が子が下痢をするフードでも「良いフードのはずだから!!」と
誤魔化すようにブレンドに加えて食べさせようとするママパパさんがいらっしゃいます。
このような異常事態に陥りませんよう、フェレットちゃんの身になって、ご自身に置き換えて、考えてみてください。
ネットの情報ばかり追う 裸の王様 になりませんように。。。
フェレットちゃんのセンシティブな腸を傷つけることなく消化してもらうならば!
フェレットちゃんの短い腸で最大限の栄養吸収をしてもらうならば!
ドライフードは必ず 『 ふやかしフード 』 にしてお召し上がりください。
『 副食材を補助したウエットフード 』 であればより良い消化吸収が望めます。
フェレットちゃんの肉食性を鑑みるのであればお肉ばかり食べさせるのではなく、
野生で出会う獲物により近しい条件のゴハンを整えましょう。
『 体温と同じ程度の温度 』 は食欲と消化力の増進に役立ちます。
植物性食材は獲物の消化物から得るように 『 発酵を利用する 』事も重要です。
これらの手法は具体的な給仕方法の項目で解説しています。
ぜひ参考にしてください。
健康な大人のフェレットちゃんへ常時フードを給仕しておく事は、肥満や内臓の病気の原因になりがちです。
ひいてはホルモン系の病気や血糖値に関わる病気の原因となります。
1歳以上のフェレットちゃんは本来の食性からも1日2~3回食が普通です。
おなかの維持が出来る 『 ベースフード + ふやかしなど水分を含んだゴハン 』 で対応しましょう。
但し生後1歳までのフェレットちゃんは別格!
ビックリするほど大きく成長しても 『 食べたい時に 食べたいだけ 』 が基本です♪
ベースフードを活かしたニンナナンナ流の給仕方法では、健全な食事間隔が得られます。
ぜひ挑戦してみてくださいね♪
○ 安全なオヤツ
ゴハンと同じく消化に配慮し、タンパク質や脂質が突出しない低刺激の食べ物・飲み物。
ドライフード 数粒(フルーツザイムまぶし)
ベースフード(フェレットチーボ)
アルティジャーノ液体酵素の湯冷まし割り
40度程度に温めた甘酒
レバスパンA
△ 使い方によって危険なオヤツ
ゴートミルク
溶いたものをそのままオヤツや水分補給に常用されると、
消化吸収力への影響やミネラル不足、ひいては脱灰(*)の原因になります。
(*) 解毒や免疫力が低下し、神経の問題も起こりやすくなる。
フルーツザイム・デリカ/カルシウムを添加してお召し上がりください。
もしくはレバスパンAへの置き換えをお勧めします。
そのままが良いのであれば、、、たま~に飲む程度に留めましょう。
△ 使い方によって危険なオヤツ
オメガ3・DHA等のオイル
量が多い場合や 酸化したオイルの摂取は、
下痢・腸内環境悪化・皮脂皮膚の異常・炎症の悪化の原因です。
正しいゴハンを食べていれば摂取の必要はありません。
× 危険なオヤツ
ジャーキーやドライフルーツ等の固形乾燥品
消化できるサイズまで噛みちぎらずに飲み込むため、
消化不良・ツブツブウンチ・粘膜便・血便・腸内環境悪化などの消化への影響、
肝臓腎臓への負担から検査数値の上昇・ホルモンバランスの崩れ、
腸閉塞や捻転などの通過障害の原因になりがちです。
× 危険なオヤツ
歯磨きガム等のチューイングトイ、添加物の多い市販ゼリーなど
人工甘味料・保存料・乳化剤などの添加物から、
消化器系・ホルモン系・尿路系などへ影響をもたらします。