症状別サプリメント/膵臓のために


膵臓(すいぞう)は、おなかの奥でひっそりと働く、小さな臓器です。ふだんは意識することもないほど静かですが、「消化酵素づくり」と「血糖の調整(インスリン)」という二つの大切な仕事を掛け持ちしています。しかも膵炎は、はっきりと確定するのが難しい病気。だからこそ、この臓器とのつき合い方には、毎日の食事という視点がとても大切になります。

膵臓の「二つの顔」

膵臓の仕事は、大きく二つに分かれます。ひとつは 「外分泌」――タンパク質・脂肪・でんぷんを分解する消化酵素を作り、腸へ送り出す、消化の主役です。もうひとつは 「内分泌」――血液中の糖の量を調整するインスリンなどを作る、血糖の調整役です。

同じ臓器がこの二役を担っているため、膵臓に炎症(膵炎)が起きると、消化の乱れと血糖の乱れが重なって現れることがあります。膵臓を大切にすることは、消化と血糖の両方を大切にすることでもあるのです。

膵臓の二つの顔の図。膵臓は、食べ物を分解する消化酵素を作る『外分泌』と、血液中の糖を調整するインスリンを作る『内分泌』の二役を、ひとつの臓器で掛け持ちしている。だから膵炎は、消化と血糖の両方に響く。
膵臓は「消化酵素(外分泌)」と「インスリン(内分泌)」の二役を担う

急性膵炎と慢性膵炎 ―― 二つのタイプ

急性膵炎は、急に症状が現れることの多いタイプです。嘔吐や下痢、腹痛、元気消失などがはっきり出ることが多く、ワンちゃんでは、こうした急性の経過が問題になりやすいとされます。軽い~中くらいであれば、適切な手当てで回復が期待できるタイプですが、重い場合には命に関わることもあり、油断はできません。

慢性膵炎は、炎症にともなって、膵臓がかたくなる・やせるなど、元に戻りにくい変化が少しずつ進むタイプです。症状が軽く、はっきりしないまま進むことも多く、ネコさんでは慢性膵炎が多いとされています(胆管や腸の炎症を併発していることもあります)。いったん進むと、上手につき合っていく病気になります。

ただし、この二つは症状の強さだけできれいに分けられるわけではありません。慢性膵炎が急に悪化して急性のように見えることもありますし、急性の炎症を繰り返した結果、慢性的な変化が残っていくこともあります。だからこそ、一度の膵炎を「治ったからもう安心」とせず、その後も食事や体調に気を配り、再発・再燃の兆しを早めに見つけていくことに、大きな意味があります。

急性膵炎と慢性膵炎を対比した図。急性はワンちゃんに多く症状がはっきり出るが回復も期待できる。慢性はネコさんに多く、症状が軽いまま進んで元に戻りにくい。
膵炎の二つのタイプ ― 急性(ワンちゃんに多い)と慢性(ネコさんに多い)

「膵炎かもしれません」と言われたら ―― 検査でわかること・わからないこと

膵炎を疑うきっかけは、長く続く原因不明の下痢や嘔吐、食欲の低下、元気のなさです。ワンちゃんでは、おなかの痛みのサイン(背中を丸める、抱っこを嫌がる等)が出ることもあります。ネコさんは痛みを本能的に隠すので、「なんとなく元気がない」程度のことも多く、見抜くのが難しいのが特徴です。

検査は、多くの場合かかりつけの動物病院から受けられます

膵臓の状態は血液検査で調べます。中心になるのは、膵臓に特異的な「リパーゼ」の量を血液から測る検査で、ワンちゃんは cPL、ネコさんは fPL と呼ばれます。方法は二通りです。

  • 院内の迅速キット(SNAP検査) ―― 導入している動物病院では、その場で「正常範囲か、異常範囲か」を調べられます。
  • 正確な数値の検査(Spec cPL/fPL) ―― 血液を外部ラボに送り、数日で数値が返ってきます。院内キットがなくても、多くの動物病院から依頼できます。

あわせて、炎症の程度(ワンちゃんはCRP、ネコさんはSAAなど)、肝臓の数値、中性脂肪、電解質やカルシウム、血糖なども見て、体の全体像を確かめます。

数値の目安

膵リパーゼ(Spec)の、おおよその目安です。

正常どちらとも言えない膵炎に一致
ワンちゃん
(Spec cPL)
200まで200~400400以上
ネコさん
(Spec fPL)
4.4まで4.5~8.88.9以上

※ネコさんの区分は近年上の値へ更新されました(以前は「5.4以上=膵炎に一致」)。検査を出す会社や時期で基準が変わるため、実際には検査報告書に書かれたその検査の基準値を目安にしてください。ワンちゃんの「400以上」も、その値だけで確定するわけではありません。

ただし、「わからないこと」もあります

ここが大切なところです。これらの検査だけで、はっきり白黒がつくとは限りません。

  • ネコさんでは、目立った症状のない子でも、膵臓に軽い炎症が隠れていることがあります。
  • 一方で、軽い膵炎や慢性・部分的な膵炎では、数値が正常の範囲に収まってしまうこともあります。「数値が正常だから膵炎ではない」とは言い切れません。
  • エコー検査も、診る先生の技量や機械によって、見え方に差が出ます。

ですから実際は、症状・血液・エコーを組み合わせて総合的に判断します。決め手となる一つの検査があるわけではなく、その結果、「膵炎かもしれません」という段階でとどまる子が、実際にはとても多いのです。これは獣医さんの力不足ではなく、膵炎という病気そのものが持つ、診断の難しさです。

だからこそ、薬を始める前に「食事」も一緒に考える

「膵炎かもしれません」と言われると、比較的早い段階からステロイドを勧められることがあります。ここで知っておいていただきたいのは、急性の膵炎で中心になる手当ては、ステロイドではないということ。脱水を補う点滴・吐き気止め・痛み止め、そして安全に食べられるように支えること――これが基本です。ステロイドが登場するのは、主に慢性で、腸の炎症(IBDなど)や胆管の炎症を併発していると見立てた場面です。

早めの点滴で対応のうえ、食事からのアプローチについては、かかりつけの獣医さんにご相談ください。日常生活に支障が出るような緊急性が高いときは、吐き気止め・痛み止めなど、獣医さんのお力も借りましょう。全身状態が落ち着いていて「急ぐ治療は不要」と判断された段階では、強い薬にすぐ頼る前に、消化しやすい食事で支えながら経過を見る、という選択肢があります。

ただ、どんな場面でもステロイドが最優先とお考えの獣医さんもいらっしゃるので、「まず食事という選択肢もある」ことを、飼い主さんが知っておいてほしいのです。

*食事は、膵炎の対症療法に代わるものではありません。けれども、たとえ投薬中の子であっても、土台を確かなものにすることは、その子の底力を支えることにつながります。膵炎は慢性に至ると完治を目指しにくい病気です。その芽が小さなうちに、気になる症状があるときは、一度、獣医さんに相談してください。

「休ませる」から「食べさせる」へ

かつては、膵臓に負担がかかったとき「しばらく食べさせず、膵臓を休ませる」ことがよいと考えられていました。けれども近年、必要以上の絶食は、かえって回復を遠ざけることがあるとわかってきました。

腸は、使わないでいると粘膜のバリアが弱ってしまいます。すると腸内の細菌や毒素が体の中に漏れ出しやすくなり、炎症がかえって長引くこともあります。だからこそ今は、吐き気や痛みを抑えながら、無理のない範囲で、できるだけ早く食べさせてあげることが大切だと考えられています。もちろん、ひどく吐いている時期には、点滴や吐き気止めで体を支えることが先。その山を越えたら、できるだけ早く、消化のよいものを、少しずつ――これが今の考え方です。

家庭でできる「膵臓にやさしい食べ方」

膵臓をいたわる食事の基本は、「消化のよいものを、少量ずつ、こまめに」です。家庭で実践できる工夫を、順にお伝えします。

① 脂肪はひかえめに、でも「ゼロ」にしない

膵臓に負担をかけないため、脂肪はひかえめが基本です。とくにワンちゃんの急性膵炎では、脂っこい食事が引き金になることがあります。ただし、極端にゼロに近づける必要はありません。脂肪は皮膚や被毛、ホルモンの材料にもなる大切な栄養。「質のよい脂肪を、ひかえめに」がちょうどよい塩梅です。

② タンパク質は「消化のよいもの」を選ぶ

タンパク質は体をつくる大切な栄養です。膵臓をいたわりながらも、消化のよい、良質なタンパク質はしっかりとってあげたいもの。鶏ささみや白身魚など脂肪の少ないものは負担が比較的軽く、加熱してやわらかくすると、さらに消化しやすくなります。

③ 少量ずつ、回数を分けて

一度にたくさん食べると、膵臓は一気にたくさんの消化酵素を出さなければならず、大きな負担になります。1日の食事を数回に分けて、少量ずつあげましょう。一回あたりの量が減ることで、膵臓の負担がやわらぎます。

④ 水分をたっぷりと

水分は、消化を助け、血流を保つために大切です。とくに慢性膵炎の子や脱水しやすい子では、食事からも水分をとれる工夫(ウェットフード、スープ、手作り食など)が役立ちます。

膵臓と、となりの臓器たち ―― ネコさんの「三臓器炎」

ネコさんの膵臓を考えるとき、忘れてはいけないのが、となりの臓器とのつながりです。ネコさんは、膵臓の管(膵管)と、肝臓からの胆管の出口が、腸の同じ場所に近く開いているという体のつくりをしています。このため、ひとつの臓器の炎症が、となりへ広がりやすいのです。

膵臓・肝臓(胆管)・腸――この三つに同時に炎症が起きた状態を、「三臓器炎」と呼びます。ネコさんに比較的多く見られ、膵炎だけを診ていてもなかなか良くならないときには、この三臓器炎が隠れていることがあります。

膵臓・肝臓・腸のつながりの図。ネコさんは膵臓の管と胆管の出口が近いため、ひとつの炎症がとなりへ波及しやすく、膵臓・肝臓・腸の三臓器炎が起こりやすい。だからおなか全体をいたわる視点が大切。
膵臓・肝臓(胆管)・腸は出口が近く、炎症が波及しやすい(三臓器炎)

だからこそ、ネコさんの膵臓を考えるときは、膵臓だけでなく、肝臓や腸もふくめた「おなか全体」をいたわる視点が大切です。食事で消化管全体をやさしく整えることは、この三つの臓器すべてにとって、やさしい支えになります。

膵臓のために、家庭でできること

  • 脂肪はひかえめに、質のよいものを
  • 消化のよい、良質なタンパク質を
  • 少量ずつ、回数を分けて
  • 水分をたっぷりと
  • ネコさんは、肝臓・腸もふくめて「おなか全体」を

膵炎は、確定が難しい病気です。しかし、確定が難しいからこそ、飼い主さんが早くから食事で支えてあげることに、大きな意味があります。

その子の底力を、毎日の食卓から。

膵臓のためのサプリ・フード

サプリメントに関するアンケート

ご希望の個数を指定して「まとめてカートへ」ボタンをクリックしてください。
表示切替: 並び順:
22件中1件~22件を表示

商品一覧

NinnaNannaDelica/ビタミンBコンプレックス

¥1,716(税込)

NinnaNannaDelica/ビタミン・ミネラル+アミノ

¥3,231(税込)

NinnaNannaDelica/無添加・天然由来ビタミンC

¥442(税込)

バイオスパンA/120g

¥6,280(税込)

購入数

NinnaNannaDelica/アルティジャーノ液体酵素

¥1,652(税込)

MRN-100 高機能π(パイ)ウォーター

¥886(税込)

フルーツザイム

¥3,600(税込)

NinnaNannaDelica/ニンナナンナ・ブースト

¥1,196(税込)

C&R/アスコルベイト+

¥1,529(税込)

ニューサイエンス/マルチミネラルビタミン/180カプセル

¥9,504(税込)

購入数

【セール】ニンナナンナ デリカ/カルシウム

通常価格: ¥762(税込)

価格: ¥534(税込)

SPIRITa(スピリッタ)天然タウリン

¥671(税込)

ルンブルQ/60粒

¥12,960(税込)

購入数

MRN-100 高機能π(パイ)ウォーター

¥886(税込)

健康茶タヒボNFD/ニューティーバッグ/5g×30包

¥21,600(税込)

購入数

波動水/バイオスO2-S/2L/1本

¥1,805(税込)

購入数

フルーツザイム

¥3,600(税込)

NinnaNannaDelica/アルティジャーノ液体酵素

¥1,652(税込)

C&R/ベジタブルエンザイム

¥1,639(税込)

C&R/ビタミンBコンプレックス

¥1,298(税込)

アズミラ/テイスティービタミンミックス

¥3,421(税込)

ヘルプZ(パパイヤ酵素)

¥1,947(税込)

在庫切れ

22件中1件~22件を表示

ナンナさんのコラム

フード以外の商品は、
ネコちゃん・ワンちゃん・フェレットちゃん共通です。
お迷いの際はご遠慮なくご相談ください。

除去食をお探しの方へ 取り扱いキャットフードの主原料一覧を公開しています。
海外発送も承ります!
大気汚染チェック シッポたちへの影響はワンランク上げてお考えください。

カレンダー
  • 今日
  • 定休日

定休日
■火曜日・日曜日
※発送業務とメール返信はお休みします。
※電話ご相談のみお受けします。

【営業時間】
営業日 10時~20時

【当日発送締切時間】
営業日の午前中まで