代謝と解毒のために

お悩み・目的から探す ― ほかのテーマへ
◆代謝と解毒(このページ)腎臓肝臓下部尿路胃腸膵臓嘔吐重い食欲不振糖尿病甲状腺ウェイトダウン心臓目と鼻免疫力アレルギー炎症と痛み腫瘍と癌皮膚と被毛口腔骨と関節化学物質

「どこも悪くないと言われたのに、うちの子、なんだか元気がない」
「歳のせいでしょう、と言われたけれど……本当に、それだけでしょうか」

ご相談で、いちばん多くいただくお声です。

検査の数字は、ある一線を越えて初めて「異常」と呼ばれます。裏を返せば、その一線の手前では、身体のなかで変化が始まっていても「異常なし」と出るのです。目の前のその子の「なんとなく」は、気のせいではありません。必ず、原因があります。

そして、その原因の多くは——毎日のごはんにあります。

だからこのコラムは、いちばん最初に「代謝と解毒」をお話しします。ここが整えば、余計な病気を招きにくく、いま抱えている不調にも、変わっていく余地が生まれます。逆にここが崩れていると、不要な検査やお薬を重ねても、根っこは片づきません。少し専門的な話も出てきますが、その子の身体で本当に起きていることです。詳しく覚える必要はありません。「そういうことか」と感じていただければ十分です。

NinnaNannaが考える「代謝」と「解毒」

まず、「解毒」から

「解毒」と聞くと、特別な毒を追い出すことのように思えるかもしれません。でも、NinnaNannaが言う解毒は、もっと当たり前で、もっと大切な話です。身体にため込んではいけない“不要なもの”を、きちんと出す——それだけのことです。

身体は、生きて動いているだけで、“不要なもの”を生み出し続けています。

たとえば、タンパク質を使えば、アンモニアという毒性の高いものが出ます。当たり前に、毎日、体内で発生します。身体はこれを、肝臓の尿素回路という仕組みで、より毒性の低い尿素に変え、主に尿として外へ出しています。
たとえば、エネルギーを作れば、余分な活性酸素が出ます。これを放っておけば、遺伝子や細胞が傷つきます。身体はSOD(活性酸素を消す酵素)などの防御システムで、これを受け止めています。

つまり身体は、内側から出る“不要なもの”を、休みなく処理し続けているのです。

“不要なもの”は、外からもやってくる

やっかいなのは、“不要なもの”が身体の外からも入ってくることです。

  • 大気の汚れ … 化学物質をまとった黄砂、PM2.5、排気ガス、光化学オキシダント(いわゆる光化学スモッグ)など。
  • 部屋のなかの化学物質 … 殺虫剤、香りつき柔軟剤や整髪剤、合成界面活性剤、ボンドやネイル製品に含まれる揮発性の化学物質など。
  • 暮らしのなかの負荷 … たとえばエアコン。冷えた空気は重く床にたまり、床で過ごすその子を直に冷やします。そのうえネコさんは、人に聞こえない高い音まで聞いています(人は約2万Hzまで、ネコさんは約6万4千Hzまで。コンプレッサーやファンが出す高周波音が、彼らには“鳴っている”のです)。逃れられない音や急な冷えは、自律神経を揺さぶり、下痢・軟便や落ち着かなさの一因になりえます。
  • そして、どんなに気をつけた食事にも、微量ながら避けきれないもの——残留する農薬や医薬品、環境由来の重金属、合成された添加物——が、少なからず含まれます。

これらはすべて、その子の身体にとっては余分なもの=いわば「毒」であり「敵」です。飼い主目線で言えば、老化さえも、立ち向かうべき相手です。

それでも身体を保とうとする力を、栄養が支える

これだけの負荷を受けながら、身体はそれでも、健やかな状態を保とうとします。この「一定に保とうとする力」を、ホメオスタシス(恒常性)といいます。

ここが肝心です。ホメオスタシスを働かせ、内外の“不要なもの”を処理しきるには、正しく回る代謝が要り、その代謝には正しい栄養が要ります。 タンパク質や脂質だけではありません。ビタミンとミネラルが、必ず要るのです。

「不要なものを出しやすくなるよう、身体を内側から手伝う」——これが、NinnaNannaの言う「代謝と解毒」です。

内側で出るもの … アンモニア・活性酸素
外から入るもの … 化学物質・残留農薬・重金属/暮らしの負荷/老化
からだの中で
「代謝と解毒(ホメオスタシス)」
が処理し、体の外へ
これを支えるのが、日々の栄養
= ビタミン・ミネラル

なぜ「栄養」が要になるのか

代謝とは、身体のなかで絶え間なく起きている、無数の化学反応のことです。食べたものをエネルギーに変え、古い身体を新しくし、そして“不要なもの”を処理する——そのすべてが代謝です。

この反応を実際に受けもつのは酵素という職人ですが、酵素は単独では働けません。助ける相棒が要ります。

  • ビタミンB群は、酵素の相棒(補酵素)として、エネルギーづくりや“不要なもの”の処理に関わります。
  • ミネラル(亜鉛・銅・マンガン・セレン・鉄など)は、酵素そのものの部品になります。さきほどのSOD(活性酸素を消す酵素)も、亜鉛・銅・マンガンがなければ組み立てられません。
  • アミノ酸(タンパク質の材料)は、アンモニアの処理や、肝臓が“不要なもの”を水に溶けやすくして出す作業(抱合といいます)の、材料そのものになります。

おわかりでしょうか。“不要なものを出す”という解毒は、栄養という材料がなければ、そもそも成り立たないのです。ビタミン・ミネラルが足りなければ、酵素は職人を欠き、部品を欠き、処理が追いつかなくなります。処理しきれない“不要なもの”は身体に残り、それが不調の下地になっていきます。

だから——ビタミン・ミネラルは、代謝と解毒の“要”。ここは、譲れない事実です。

ごはんが、その土台を崩している

ここからが、NinnaNannaがいちばんお伝えしたいところです。

「AAFCO準拠の総合栄養食だから安心」——その油断が危ない

多くの飼い主さんが、「AAFCO栄養基準に準拠した総合栄養食をあげているから大丈夫」と思っていらっしゃいます。ですが、この基準は“最低ライン”にすぎません。

AAFCOの基準は、タンパク質や脂質には幅を持たせている一方で、ビタミン・ミネラルなどについては「最低これだけ」という下限を示すのが中心です。その子が、どれだけ消耗しやすいか、どれだけ多くを必要とするか——という個体差までは、まったく見ていません。 集団の最低ラインと、目の前のその子に本当に必要な量は、別物なのです。

しかも先ほどの話——内外から絶え間なく届く“不要なもの”を処理し、ホメオスタシスを働かせるための余力——その分のビタミン・ミネラルは、最低ラインの設計には加味されていません。 ここが満たされないまま日々が積み重なると、静かに不調の下地が育ちます。

危うさは、ほかにもあります。とても多いのが、総合栄養食に、補助食・一般食(それだけでは栄養が完結しない、おやつやトッピングの類)を足してあげているケースです。「総合栄養食と一緒にあげているのだから、栄養は足りている」——そう思われがちですが、ここに落とし穴があります。

補助食や一般食を足せば、そのぶん総合栄養食を食べる量は減ります。ところが、足したほうの補助食・一般食には、減った分の栄養を補い返す設計がありません。つまり、せっかく釣り合いよく作られていた総合栄養食の価値まで、薄めてしまっていることになるのです。よかれと思って足した一品が、かえって土台をそっと崩している——これも、たくさんの飼い主さんが気づかないまま陥っている危うさです。

総合栄養食 だけ のとき
栄養の釣り合いは ◎(設計どおり)
+ 補助食・一般食(栄養は補い返さない)
総合栄養食の量が 減る のに、補いはない
→ 全体の釣り合いが 崩れてしまう

そして、飼い主さんの多くは、我が子のために真剣に選んでいらっしゃいます。真剣だからこそ、「総合栄養食」という言葉や、耳ざわりのよいキャッチコピーを、信頼の証だと受け取ってしまう。けれど、愛情と、栄養を正しく知っていることは、別のことです。だからこそ、私たちはハッキリお伝えします。

手作りごはんも、例外ではありません

「では手作りなら安心か」というと、そうとも言えません。生のごはんでも、火を通したごはんでも、むしろ栄養バランスは崩れやすいのです。

手作りごはんは、食材の種類・量・組み合わせで、必要な栄養素とその“比率”まで安定して満たすのが、想像以上に難しいのです。実際、公開されている手作りレシピの大多数が、栄養基準のどれかを満たせていなかった、という報告もあります(品種改良などで一部の食材の栄養が薄まっている、という指摘もありますが、それ以上に“設計の難しさ”が大きいのです)。そのうえ、家庭でそろえられる食材の品数にも、その子が一度に食べられるにも、限りがあります。その範囲では、必要な栄養をすべてはカバーしきれません。手作りごはんに反対される獣医さんが多いのも、まさにここが理由です。手作りごはんにも、ビタミン・ミネラルの補充は必要です。

「うちの子は元気だから」を、過信しないでください

シニア世代になっても病気知らずの子は、確かに一部にはいらっしゃいます。でも、それは体質や環境が幸運に重なった、偶然×偶然の賜物です。それを「うちの子こそ、そうに違いない」と当てはめてしまうのは、危うい賭けです。シニアになって不調に気づいてからでは、元どおりになる保証はありません。

——それだけ、「最低ライン」は、心もとないのです。

ネコさんという、肉食獣の現実

ネコさんには、ネコさんならではの事情があります。

好きにさせると、“過剰とアンバランス”に傾く

ネコさんは、生粋の肉食獣です。好むままに食べさせれば、動物性の食材ばかりを選びます。その結果、タウリンやビタミンA、アラキドン酸といった「動物性からしか十分に摂れない栄養」は満たされますが、今度は別の栄養が過剰になり、全体のバランスが崩れていきます。逆に、植物性の素材が乏しすぎるごはんは、軟便や下痢、あるいは便秘を招きやすくもあります。ネコさんの場合は、繊維が足りないと飲み込んだ毛(毛玉)をうまく排出できず、毛球症のリスクにもつながります。

つまりネコさんの栄養問題は、「足りない」だけの話ではありません。過剰とアンバランスこそが、根っこにあります。整えるべきは、増やすことではなく、釣り合いなのです。程度の差はありますが、これは、祖先はオオカミといわれるワンちゃんにも当てはまる事実です。

ネコさんは、解毒の一部が生まれつき弱い

もうひとつ、大切な事実があります。ネコさんは、肝臓で“不要なもの”を処理する経路のひとつ——グルクロン酸抱合という仕組み——が、生まれつき弱いのです。これは遺伝によるもので、サプリメントで強くすることはできません。だからネコさんは、特定のお薬や化学物質に、ワンちゃんや人よりもずっと強い毒性を示します(人用の解熱鎮痛薬や精油が危険なのは、これが理由です)。

弱い経路を作り変えることはできない。ならば、どうするか。残された肝臓の他の処理経路や、活性酸素を受け止める抗酸化の仕組みを、栄養でしっかり支える——これが、ネコさんの「代謝と解毒」を助ける、現実的で確かな道です。ここでも、要になるのはビタミン・ミネラルです。

ネコさんに、飼い主さんの自己判断で与えない・近づけないでください

  • 人用の解熱鎮痛薬(とくにアセトアミノフェンは少量でも命にかかわります)。
  • 精油・アロマ(舐めるおそれのある場所への使用・皮膚への塗布・ディフューザーも避ける)。フェノール系の消毒薬も同様に注意を。
  • タマネギ類、そしてブドウ・レーズン(ワンちゃんで重い中毒が知られ、ネコさんでも安全が確認されていません)。
  • ショック状態や強い中毒が疑われるとき(歯ぐきや舌が白い/白目が黄色い/繰り返す嘔吐/ぐったり・けいれん・意識がもうろうとする など)は、迷わず、すぐに動物病院へ。

だからNinnaNannaは、「代謝と解毒」を土台から整えます

ここまでを、ひとつにまとめます。

  • 身体は、内からも外からも、絶え間なく“不要なもの”を受け取っている。
  • それを処理し、身体を健やかに保とうとする力(ホメオスタシス)を支えているのが、日々の栄養——とりわけビタミン・ミネラル
  • ところが、AAFCO準拠の総合栄養食も、手作りごはんも、その部分は満たしきれていない。最低ラインは、その子の最適ではない。
  • ネコさんは特に、過剰とアンバランス、そして生まれつきの解毒の弱さを抱えている。

だからNinnaNannaは、その子に本当に必要な栄養を見極めて、代謝と解毒の土台を、栄養で整えるという考え方を、何より大切にしています。それは「病気を治す薬」ではありません。内外の“不要なもの”に負けない身体を、日々のごはんと栄養でつくっていく——その土台づくりです。

よく「摂りすぎは毒」といわれます。確かに、代謝や解毒が滞った身体では、余分な栄養も処理しきれず負担になります。でも裏を返せば——代謝と解毒がしっかり働く身体は、余ったものも“不要なもの”として片づけていける。だからNinnaNannaは、あれこれ足すことより先に、この土台を整えることを大切にします。(とはいえ、やみくもな大量摂取はおすすめしません。何がどれだけ要るかは、その子ごとに一緒に見極めましょう。)

私たちがこう考えるのは、机の上の理屈だからではありません。我が家の子たちと、20年以上のご相談で出会ってきた、たくさんのシッポたちの実際が、そう教えてくれたからです。栄養の釣り合いを整えると、その子の内側の仕組みが働きやすくなる——それを、繰り返し見てきました。

もちろん、必要な栄養は、その子の暮らし・体質・食べているもの・使っているお薬によって、一頭ずつ違います。杓子定規にいかないからこそ、一頭ずつ、一緒に考えたいのです。迷ったときは、どうぞご相談ください(お電話でのご相談は、日中お時間の取れない方や、緊急のときのために、24時間お受けしています)。

忘れないでください

  • その子の「なんとなく不調」を、気のせいと片づけないであげてください。必ず、原因があります。
  • 身体は、内外の“不要なもの”と、休みなく闘っています。それを支える土台が、代謝と解毒です。
  • そして土台を支えるのは、毎日のごはんと、その子に足りない分を見極めて補う栄養——とりわけビタミン・ミネラルです。
  • 「最低ライン」で満足せず、その子に本当に必要なものを。それが、余計な病気を遠ざけ、いま抱える不調にも道を開きます。

貴方だけを信じている、可愛いシッポのために。愛と、工夫で、いっしょに頑張っていきましょう。

商品一覧

該当商品はありません

ナンナさんのコラム

フード以外の商品は、
ネコちゃん・ワンちゃん・フェレットちゃん共通です。
お迷いの際はご遠慮なくご相談ください。

除去食をお探しの方へ 取り扱いキャットフードの主原料一覧を公開しています。
海外発送も承ります!
大気汚染チェック シッポたちへの影響はワンランク上げてお考えください。

カレンダー
  • 今日
  • 定休日

定休日
■火曜日・日曜日
※発送業務とメール返信はお休みします。
※電話ご相談のみお受けします。

【営業時間】
営業日 10時~20時

【当日発送締切時間】
営業日の午前中まで