ゴハン選びの参考に03


◆ウェットはダメだと言っておけば良い♪

まずはじめに・・・ウェットだから歯石が付くのは正しくありません。
噛まずに食べられるドライフードよりも、
ウェットフードの方が食べカスが歯に付着・残留する確立が上がることは確かですが、
口腔免疫が落ちる原因<過剰な悪玉バクテリア発生>を無視してこのことは語れません。

また歯石は、ミネラルの摂取アンバランスによって形成されることは、
すでに知られている事実です。
手作りロウフードゴハンも立派なウェットゴハンであり、
個々の体質に合った栄養バランスを維持できているゴハンを食べている子達は、
高齢であっても口臭や歯石が気になることはありません。
手作りゴハンであっても、ウェットフード中心であっても、
口腔疾患と無縁の子たちは沢山います。

獣医さんの教えどおりにドライフードのみで育てていらっしゃっていても、
口腔疾患のご相談は沢山いただきます。

一部の獣医さんのように、
「解らない人にはウェットがダメだと言っておけば良い♪」では済ませられません。

食事中の酸性に傾いた口腔環境を、
食後に中和できるだけの唾液を十分に分泌できるか否かを無視して、
口腔内雑菌のコントロールを考える事や、
ミネラル摂取を極限まで制限しているペットフードにのみに頼りながら、
歯石沈着を考える意味はありません。

どのような形状の食事であっても、あるいは高齢になっても、
健康な口腔内環境を維持できる力こそが、ホメオスターシスの役割です。

長くなるため口腔疾患のうんちくはこの場では致しませんが、
天寿まで健康に過ごすための全身状態を度外視して、
歯石や歯垢だけに興味がある方は目先の食べかす重視を優先下さい。

けれども・・・頑なにドライフードを選ぶネコちゃんがいることも事実ですし、
口内炎などの理由からドライフードがどうしても食べられないネコちゃんもいらっしゃいます。
こうした特例を除外し、どちらも口に出来るネコちゃんの場合は、
食の多様性を味方につけるためにウェットフードも食べてほしいのです。





◆本当はどっちも必要!

大雑把ですが、こんな感じだと思ってください。

とても良い  良い  まあまあ  ×悪い  条件によって大きく違う


★ 気になるポイント


ドライ


ウェット


手作り
ロウフード



1


水分量


×








2


消化の良さ


×








3


自然に近い


×








4


加熱のメリット
(消化の良さ・有害物質除去)












5


非加熱のメリット
(酵素を含む栄養温存)



×








6


取り扱い





×


×


7


取り扱い





×


×


8


コスト





×


×


9


栄養バランス












注:上質のナチュラルキャットフードの栄養バランスは、
  それ以外のキャットフードよりも優れていますが、
  既製品のため個体差に対応できない理由から【?】としています。
  手作りローフードは栄養バランスが後回しになる傾向が強いため、
  ここではあえて【?】としています。





◆命の水とキチンと向き合う!

「ドライフードを食べるとお水を良く飲むのよね♪」

そのとおり!消化しようとすれば「飲まずにいられない食べ物」がドライフードです。

これを良いことと捉えるか、食べ物として不自然なことと考えるかによって、
ゴハン選びは大きく変わってきます。

シッポたちにはドライフードを選んでも、
飲まずにはいられないような食事をしている方はいらっしゃらないと思いますが、
いかがでしょう?

加水分解とは水を加えて分解することを指しますが、実際の消化には酵素類も必要です。
ドライフードには、水分はもちろんのこと、酵素の温存もあまり期待できません。

その中でもアズミラ、ワイソングは、
何とか少しでも食材に含まれる酵素の温存を図るため低温焼成を取り入れていますが、
それでも十分には遠い温存量です。

この独自の加熱方法が砕けやすい原因なのですが、
こうした配慮のあるドライフードがどれくらいあるでしょうか?
出来上がったフードに吹き付ける「後付けプロバイオティクス」とは立ち位置が違います。

見た目だけを言えば「下痢→ウンチの水分が多い。」確かにそうですが、
ウンチの水分を減らすために食事に含まれる水分量を減らせば良いものではありません。
もしもそのような理屈が通るのであれば、シッポたちの身体はミルク飲み人形と一緒です。
たとえば人の場合、少々水分を多くとっても絶対に下痢したりしません。
・・・冷たい水分はダメです♪この場合は原因が異なります。

下痢になる→ウェットフードはダメ→ドライで解決!
一見正解のような解決策ですが、これは根本治療でもなんでもありません。
これは意図的に腸管内で脱水状況を作っているようなものです。
結果オーライでも、原因が解決されない限りあまりに乱暴すぎます。
だからこそ、シッポたちは飲まずにはいられないわけです。

飲まないように生まれているネコさんにとっては、万病予防と言えるほど悲願の水分です。
お口から自発的に摂取する水分が多すぎることなど絶対に起こりません。
また、理想的なバランスのミネラルをたっぷり含んだ水分は、
お口に美味しいだけではなく解毒の最大の武器となります。

哺乳類の身体は60%以上が水分で出来ています・・・60%以上ですよ。
摂取した水分はすでに蓄えられている60%の水分と常に入れ替わることで、
生命は維持出来るようになるわけですから、
単純に考えても含有量3%未満のドライフードの食べ物としても不自然さ と、
飲まずにはいられない不自然さを、私たちは意識して利用しなくてはいけません。

そう、使っちゃダメ!なのではなく、
使わなくてはいけないときは、正しく使うことが大事なんです。
だって・・・シッポたちって、ドライフードが好きなんですもん☆

そこで・・・身体の60%を占める水分が、
無理なく入れ替わことが出来るだけの水分摂取量が確保できれば、
ドライフードもウェットフードも条件的には同じはずですよね?

その中に、口腔疾患予防にはドライフードが良いという考え方があったり。
「飲ませたいから」と多くの方がメインのゴハンにドライフードを選ばれるわけですが、
残念ながらこの選択肢には、栄養摂取と消化や代謝への配慮が不足しています。
「解らない人にはドライフードが良い☆」と言っておけば良い方式になってしまうわけです。


生きるということは食べること。
食べるということは、自分以外の命をいただくということ。
この自分以外の命とは、動物・魚・虫・穀物・いも類・野菜・果物・木の実などを指します。
彼らはいずれもが、生きていれば次の命を繋ぐだけの力を持っています。
つまり、それだけの数限りない栄養素を持っているわけですが、
それらは彼ら食材たちの身体に蓄えられた水分にもシッカリ溶け込んでいます。

けれどもドライフードの場合、この水分を排除することで成立するわけですから、
そこに溶け込んでいる貴重な栄養素を同時に捨ててしまうことになります。
そこにはシッポたちの消化促進のために、
不可欠な酵素類が含まれていることも忘れてはいけません。

原材料がもし生であれば、ラクラク得られたはずの栄養素や酵素類を失ったドライフードを
シッポたちが消化しようとすると、大量の水分と大量の消化酵素の分泌が必要になります。
ところが、生体が生涯を通じて分泌できる酵素の量は限られています。

こうした中でドライフードだけを食べ続けるととどうなるか・・・。
消化のために自発的水分摂取を余儀なくされることで、
命を懸けて分泌している限りある貴重な酵素が薄められ有効に働くことができなくなり、
結果、消化不良を起こすことになります。
このことが次の疾患につながることは言うまでもありません。

ドライフードだけで本当に良いのでしょうか?
今はとっても元気♪・・・の その元気は、
酵素の無駄遣い=寿命の前倒しになっているかもしれないことを忘れてはいけません。

また、水分の重要性とは、単に製品に含まれている水分含有量に留まりません。
身体の60%がどのような水分で置き換わっているか・・・が重要です。

ドライフードの最大の欠点とは、すべての原材料から水分を除去する際に、
数限りない貴重な栄養を一緒に捨て去っているところです。
さらには、ギリギリ残留しているさまざま栄養素を「加熱」という形で、
さらに台無しにしてしまう部分です。

ところがこの加熱や水分除去・・・実は大きなメリットもあるのです。





◆メリットとデメリット

物事を一面だけから判断すると、その反対側に隠れている真実を見失います。
ドライフードの水分や加熱についてのメリットとデメリットはまさにその部分です。

【ドライフードのメリット】
・消化が良くなります。
・加熱によって残留しやすい栄養は水分が無くなることで濃縮され、
 このことが旨みのパワーアップにつながります。
・一部の有害物質が水分と共に除去されます。
 食材の細胞に含まれる水分には栄養や酵素類とともに有害物質も一緒に溶け込んでいます。
 この有害物質とは、農薬、残留する医薬品、自然界から取り込まれる重金属や汚染物質、
 植物に含まれるアルカロイドのように彼らが自らの身を守るために生合成する物質など。


【ドライフードのデメリット】
・水分不足
・水分が取り除かれるときや加熱によって必要な栄養の一部が失われる。
・水分が取り除かれるときや加熱によって必要な酵素の一部が失われる。
・すべての原材料が「生命(いのち)」から遠い。


ウェットフードの場合は・・・
食材の水分量が確保される分だけ大事な栄養や酵素類と供に残留有害物質も温存されます。
そのため、採用する食材にはドライフードの原材料よりも吟味が必要です。
けれどもドライフードよりも低温で加工されているため、
ドライフードよりも「生きた命に近いゴハン」であることは言うまでもありません。


こうした理由から、一つ間違えば手作りローフードが、
ドライフードよりもウェットフードよりも危険なゴハンになることもあるわけです。

ドライフードもウェットフードもそれぞれ製造工程が異なるため、
加熱によって失われる栄養素やその量が異なりますが、
総合栄養食であれば不足する栄養素の最低限は添加物として補われていますから、
補助食よりも良いゴハンと言えます。

単に水分や口腔環境という切り口だけでドライフード対ウェットフードの比較は不可能です。
どちらにも良い点と悪い点があり、その両方のメリットだけをいただき、
デメリットは排泄させる組み立てが必要になるわけです。

このことは手作りロウフードについても言えることであり、
手作りロウフードだけが素晴らしいわけでもないのです。

ですが、手作りロウフードには、
【生きた力そのものを非加熱のままおなかに届ける】という、
何にも変えがたい最大のメリットを手に入れる唯一の手段であることは、
申し上げるまでもありません。

栄養温存と有害物質除去どちらが大事か・・・どちらも大事で比較になりません。

・必要栄養素はシッカリ確保し、
・不可抗力的に進入してくる有害物質は徹底的に解毒する。


そのためには何でも食べられることが必要・・・これが正論です。


残留有害物質にドキ!っとされた方もいらっしゃると思いますが
原材料に含まれるものは避けられない事実をご記憶に留めてください。
そのために精一杯安全な食事を選ぶ必要があるわけですが、それだけでは不十分です。
残念ですが、地球規模で汚染を進めたのは私達=人です。
もはやパーフェクトの安全など手に入らないものと思って丁度良いのです。





◆栄養バランス項目の【?】の意味

「そこそこの平均点」で十分なのであればドライフードも既製品ウェットフードも○であり、
「工夫に工夫を重ねた手作りロウフード」も、もちろん○です。

けれども○だけでは我が子を天寿まで十分に守れませんよね?

NinnaNannaが考える栄養は、個体差に合わせて調整できてこそ○であり、
さらなる工夫で◎になることが出来ると考えています。

従って、理想にいちばん近いはずの手作りローフードであっても、
作り手の工夫次第で出来上がりの点数が変わってしまいます。

ちょっと「疑問」や、かなり「怪しい」場合があるため、
要注意の意味を込めて「?」と表現しています。





◆んじゃ、どうする?

○を狙うのも大変だし出来ないわ・・・と、簡単に諦めたリなさらず、
まずは出来ることから「良いところ取り」を狙ってください。

そのために『良質の既製品』を利用し『ドライやウェットに拘らず』、
且つ『ナマの食材も食べてもらう』ことの融合が大事になるわけです。

もちろんそこには、積極的に消化と吸収力を上げる為のサプリメントの存在は大きく、
同時に代謝UPや解毒促進のためのサプリメントも必要です。

けれども、この代謝UPと解毒の促進は同じモノで同時に行えたりしちゃいます。
これが栄養の不思議であり、ホメオスターシスのアッパレ☆なところ。


お口がおネコさまである以上・・・
食べてくれる食材だけで作った手作りロウフードでは、
理想的な栄養バランスは先ず得られません。
「美味しいよ!」といってくれるゴハンには、
本来苦手な栄養素源は少なくなりがちなことを考慮の上で判断なさってくださいね。
ですから 手作りローフードも「?」と表現していますが
総合評価が「バッチリOK!」になりうる確立が最も高いのは手作りロウフードのゴハンです。

大事なことは・・・
出来ないことをトコトン無理して頑張らないことです。


手作りロウフードが大好きなネコちゃん♪
けれども多忙な私には・・・
食べてくれる食材の中から栄養バランスを考え、
有機JASの食材を集めて、食材ごとに下ごしらえを行い、
食べごろサインのゴハンを良いタイミングで、
おなかをすかせて待っている我が子の前に置くことが出来ません。

そこで・・・

お口に大好きな食感であるドライフードに、
<最低限のサプリメントをパパッと振りかけて>おわり☆とか、

缶詰に、
<最低限のサプリメントをパパッと混ぜ込んで>

ついでに
<お水も入れちゃえ!>とか、
<野菜ジュース、入れちゃえ!>とか、

ドライフードや缶詰に生肉やお刺身だって、刻んだ野菜だってホイホイ乗せちゃいます。

けれども、チャンと時間があるときは・・・
有機JASの食材を集めて、食材ごとに下ごしらえを行い、
食べごろサインのゴハンを用意しますし、
有機JASの食材が無い時は、片っ端から『安心やさい』で洗浄します。

これも立派なローテーション!


栄養は毎日毎日食事毎に完璧なバランスである必要はありません。
1週間単位くらいで「概ねOK」であれば良いわけです。

そのためにも、ネコちゃんの変化をキチンと観察できる力が必要ですよね?
お口やおなかのYESとNOが分かった上で、
「必要なものと不必要なもの」をコントロールできれば良いのです。

「そんなの到底無理!」と初めから諦めてしまえば、
「ドライフードだけで十分!解らない人にはウェットがダメだと言っておけば良い♪」
と言われる対象にもなってしまうわけです。

ですから・・・なんでも食べられることが大事なのですね。
ドライもウェットも、お肉もお魚も、お野菜も穀物も、
どれも全て大事な意味があっての『食材』です。

ご自身の食生活を照らし合わせて見てください・・・おんなじですってば^^


与えると言う高飛車な言葉は使いたくありません。
食べてもらってナンボの健康ですモン♪

食べられるようにすることこそが私達の務めであって、我が子を守ることは親の責務です。
簡単はありませんし、本来ラクチンも無いのでしょう。
その中で少しラクをさせてもらうには、
ドライもウェットも生の食材もサプリメントも全て臨機応変・・・です。

なぜなら、病気になってからでは遅いから・・・。

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